ホンダF1、冴えないタイムシートの一方で有望なロングラン…過去3戦同様に今回も接戦か
Published:
予選結果が非常に重要なカタロニア・サーキットでの1日目。ホンダエンジン勢はアルファタウリが印象的なタイムを残す一方、1-2体制を築いたメルセデス勢とは対照的にレッドブル勢は9-10番手と冴えなかった。
Pos | Driver | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|
6 | ガスリー | 1:18.593 | +0.423 | 32 |
7 | 角田裕毅 | 1:18.619 | +0.449 | 30 |
9 | フェルスタッペン | 1:18.785 | +0.615 | 26 |
10 | ペレス | 1:18.918 | +0.748 | 23 |
とは言えこの並びはトラフィックやドライバーのミス、ソフトタイヤを活かし切れなかった事が要因で、RB16Bの真のポテンシャルを示したものとは言い難い。
セルジオ・ペレスは低燃料でのソフトでペースを上げられず、マックス・フェルスタッペンは予選シミュレーションの際にターン10でワイドに膨らみラップを放棄。そのため1発の速さに関してはメルセデスとの直接比較が困難となった。
タイムシート的にはコンマ6秒差を付けられている状況だが、全てをまとめ上げる事ができれば両者は拮抗する事になるだろう。事実フェルスタッペンは初日を振り返って残りの週末を楽観視している。
ではロングランはどうだろう?
FP2で3番手タイムを刻んだシャルル・ルクレール(フェラーリ)が「トップ2にはまだ手が届かない」と認める通り、初日プラクティスを見る限りは、レースペースではメルセデスとレッドブル・ホンダが先行する。その差はW12に対し、RB16Bが1周あたり約コンマ2秒遅れと言った具合にタイトで、ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは予選・決勝共に過去3戦と同じような接戦になると考えている。
第4戦スペインGP初日セッションを振り返った田辺TDは「初日は大きなトラブルもなくスムーズだった」とした上で、2日目以降の展開を次のように予想した。
「まだ金曜日ではありますが今日の結果を見る限り、ここまでの戦いと同様に今回も両チーム共、ライバルと僅差の戦いになると考えています。パフォーマンスが非常に拮抗していますので、僅かの差が結果に大きな影響を与える事になるでしょう」
「ベストな状態で明日の予選に挑むべく、今日収集したデータだけでなく、過去これまでに蓄積したノウハウなども活かし、明日に向けてセッティングを煮詰め、そして細部にまで渡って最適化に取り組んでいきたいと思います」
レッドブルに前向きな材料がある一方、アルファタウリは予選ランこそ競争力があるがロングランは今ひとつで、フェラーリやアルピーヌ、マクラーレンから約コンマ5秒遅れている。
初日をトップで締め括ったのはポイントリーダーのルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続きメルセデスが1-2体制を築いた。3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)という結果となった。
2021 F1スペイングランプリ3回目のフリー走行は日本時間5月8日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってカタロニア・サーキットで開催される。