2018年 F1第15戦シンガポールGP:パワーユニット投入状況 / ヒュルケンベルグのTCが6基目に…ホンダを超える

メルセデスF1エンジン PU106A Hybrid (2014)Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

2018年F1第15戦シンガポールGP開幕前(9月13日17時30分現在)における各ドライバー毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。

超高速のモンツァで行われた前戦イタリアGPでは、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドがルノー製パワーユニットの最新版”スペックC”を先行投入。一定の効果が得られたと判断したチームは、2日目からマックス・フェルスタッペンにも同じ最新仕様エンジンを投入した。

本家ルノー勢は、ベルギーGPでのクラッシュの責任を問われ10グリッド降格が決定していたニコ・ヒュルケンベルグに対して、戦略的エンジン交換を実施。PUストックを確保するためにコンポーネント一式を交換した。これによってヒュルケンベルグのターボが6基目に到達。ホンダエンジンを搭載するトロロッソのブレンドン・ハートレーを超え、全20台中最多に躍り出た。

ザウバーのマーカス・エリクソンは、2回目のフリー走行中のクラッシュの影響でICEのみ新しい個体に置き換え、シーズン4基目の内燃エンジンの封を切った。


© Sauber Motorsport AG

シンガポールGPの舞台であるマリーナベイ市街地コースは、過去2戦のモンツァとスパと比べて著しくオーバーテイクが難しく、予選順位がそのまま決勝のリザルトに直結する。今週末のエンジン交換は致命的な結果を招く事になるため、トラブル以外の理由で交換が行われる可能性はゼロに等しい。

昨年の決勝レースでは、ハース・フェラーリのケビン・マグヌッセンとルノーのニコ・ヒュルケンベルグがパワーユニット関連のトラブルでリタイヤを喫している。

ハイブリッド・ターボ導入5年目の今年はエンジン交換に関する規約がより厳格化され、
ICE(内燃機関)、TC(ターボチャージャー)MGU-Hが年間3基、ES(バッテリー)、CE(コントロールエレクトロニクス)MGU-Kが年間2基までに制限され、これを越える交換を実施した場合はグリッド降格ペナルティが科せられる。

F1シンガポールGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
Mercedes ルイス・ハミルトン 3 3 3 2 2 2
Mercedes バルテリ・ボッタス 4 4 4 3 3 3
Ferrari セバスチャン・ベッテル 3 3 3 2 2 2
Ferrari キミ・ライコネン 3 3 2 2 2 2
Red Bull ダニエル・リカルド 4 4 4 4 4 4
Red Bull マックス・フェルスタッペン 3 3 2 3 2 2
Force India セルジオ・ペレス 3 3 3 2 2 2
Force India エステバン・オコン 3 3 3 2 2 2
Williams ランス・ストロール 3 3 3 2 2 2
Williams セルゲイ・シロトキン 3 3 3 2 2 2
Renault ニコ・ヒュルケンベルグ 5 6 5 4 4 4
Renault カルロス・サインツ 4 4 4 3 3 3
Toro Rosso ブレンドン・ハートレー 6 5 5 5 3 3
Toro Rosso ピエール・ガスリー 5 5 5 4 3 3
Haas ロマン・グロージャン 3 3 3 2 2 2
Haas ケビン・マグヌッセン 3 3 3 2 2 2
McLaren フェルナンド・アロンソ 3 3 3 3 2 2
McLaren ストフェル・バンドーン 4 4 4 3 3 3
Sauber マーカス・エリクソン 4 3 3 2 2 2
Sauber シャルル・ルクレール 3 3 3 2 2 2

F1シンガポールGP特集

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