攻めの早期スリックに懸けたアストンマーチン「もう少し自分の直感を信じるべきだったかも」とベッテル
Published:
10月1日(土)のF1シンガポールGP予選でダブルQ1突破を果たしたアストンマーチン勢は、Q2のセッション終盤にいち早くスリックタイヤに履き替える攻めの一手を打った。
だが、結果的に路面コンディションはインターのままで、果敢な決断が功を奏する事はなく、ランス・ストロールは12番手、セバスチャン・ベッテルは14番手でクルマを降りた。
チーム代表を務めるマイク・クラックはQ2のタイヤ戦略について「セッションの終盤にドライバーと相談の上、2台ともにソフトタイヤを装着することにした」と説明した。
「だが残念な事に、セバスチャンはファステストラップ中のターン7で行き過ぎてしまい14番手、ランスの方は惜しくもQ3進出を逃す12番手に終わった」
予選を振り返ったベッテルは「もう少し自分の直感を信じるべきだったかも」と述べ、少し後悔の念をのぞかせた。
「ドライタイヤに切り替えるのが早すぎたと後知恵で言うのは簡単だけど、かなり良い線の決断だったと思う」とベッテル。
「議論の上、チームと一緒に決めたことだった。ひょっとすると、もう少し自分の直感を信じるべきだったかもしれないけどね」
「Q2の終盤にソフトタイヤに履き替えた後は、コースが乾いている場所を懸命に攻めなきゃならなかった」
「ラップの序盤にもロックアップがあったけど、兎に角、最終セクターがまだウェット過ぎたと思う」
「明日も少しばかり雨が降って混戦模様になると助かるけど、レースペースはかなり良いと思うし、ポイントを懸けて争えるように頑張るよ」
2022 F1シンガポールGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
シンガポールグランプリの決勝レースは日本時間10月2日(日)20時にフォーメーションラップが開始され、1周5,063mのマリーナベイ市街地コースを61周する事でチャンピオンシップを争う。