トロロッソ、期待外れの結果に落胆も「解決策の見当はついている」と挽回に自信

夜のシンガポールを走るトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレー、2018年F1シンガポールGP FP2にてcopyright Red Bull Content Pool

スクーデリア・トロロッソのジョナサン・エドルズ主任レースエンジニアがF1シンガポールGP初日プラクティスを振り、実施したプログラムと課題点、そして土曜以降の見通しについて語った。

トロロッソ・ホンダ勢はマシンバランスとタイヤの扱いに苦労し、ブレンドン・ハートレーが17番手、ピエール・ガスリーが18番手でグランプリ初日を締め括った。

エドルズは期待外れの結果に落胆するも「解決策の見当はついている」と明かし、3回目のフリー走行と予選に向けてパフォーマンスの改善を誓った。

タイヤの扱いが課題。解決策の目星はついている

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

シンガポールでの初日セッションはトリッキーなものになってしまった。データ上では我々のマシン特性向きのサーキットだから、競争力を発揮できることを期待して初日に臨んだものの、我々が望んでいたようなリザルトは得られなかった。

うちのドライバーは二人共、ここのコースでの走行経験がなかったから、今日は可能な限りたくさん走り込んでレイアウトに慣れてもらう事を一番の目標にしていたんだ。マリーナベイ市街地コースはF1カレンダーの中でもコーナー数が多いのが特徴で、1周をミスなく完璧にまとめるのが難しいコースだしね。

FP1で空力やメカニカルのテストを行った結果、進んでいくべき明確な答えが見つかったので、FP2ではその方向性でセッティングを詰めていった。今日は、1ラップ目のタイヤからパフォーマンスを引き出すことに一番苦労したよ。特にハイパーソフトは難しかった。

ライバル勢のほとんどはオープニングラップでファステストタイムを記録していたのにも関わらず、我々は1周目に性能を引き出す事が出来なかった。その原因の一つはマシンバランスだと思われるため、これに関しては明日に向けて調整してかなきゃならない。それに、タイヤを作動させることに関して上手くやれていないのも問題だね。

今日の走行から、タイヤに関してはどこに焦点を当てて作業を進めるべきかのアイデアを得られたから、明日のFP3では2セットのハイパーソフトタイヤを使って、その考えが正しいかを確認するつもりだ。今日は競争力を発揮できなかったけど、その試みが上手く行けば一発のタイムも向上するだろうから、今は前向きに考えてる。ここでは予選順位が全てだから、今夜は予選に向けた準備に集中して取り組むつもりだよ。


初日をトップで締め括ったのはスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネン。2番手メルセデスのルイス・ハミルトンを1000分の11秒差で退けた。3番手には0.522秒遅れでレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。

F1シンガポール・グランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月15日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってマリーナベイ市街地コースで開催される。

F1シンガポールGP特集

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