ピエール・ガスリー「最悪。でもF1のこういうところが好き」初ポールの選手権好敵手マグヌッセンを祝福
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波乱に満ちたF1第21戦サンパウロGP予選を12番手で終えたピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、キャリア140戦目にして初のポールポジションを獲得したケビン・マグヌッセン(ハース)を祝福した。
先陣を切ってインターミディエイトからスリックへと履き替えた一手が報われ、ガスリーは9番手でQ1突破を果たしたものの、Q2ではタイヤに熱を入れきれず12番手でセッションを終えた。
1ポイント差でアルファタウリを抑えてコンストラクター8位につけるライバルチーム所属のマグヌッセンが初の栄冠を掴んだ事についてガスリーは「F1のこういうところが好きなんだ」と語った。
「信じられないほどに素晴らしい話だね。でも僕らにとっては最悪だ。だってチャンピオンシップでハースと争う立場にいるからね。誰かフランツ(チーム代表のトスト)の顔色を確認してきてよ!」
「ケヴとハースがポールポジションだなんて『わお!』って感じだ。誰の手に転がる可能性もあったと思うけど彼を祝福しなきゃ」
「この手のコンディションでは適切なタイミングでラップを重ねる必要があるわけだけど、彼はそれをやってのけたんだから」
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「ピエールは本当に素晴らしい仕事を見せQ2まで進んだ。彼のペースは期待を誘うものだった」と振り返った。
「ただ、2セット目のドライタイヤを履いた1ラップ目に小雨がパラつき、フロントタイヤが最適な温度に達していなかったため、Q3進出に足る十分なタイムを記録できなかった」
スプリントで順位を上げていけるはず
ピエール・ガスリー予選: 12位 / FP1: 10位
Q1ではリスクを冒して最初にスリックタイヤを履いた事が上手く功を奏した。路面が乾いてきたQ2が僅差の争いになる事は分かってた。
今日はコンマ4秒差でQ3進出を逃したけど、全体的にはポジティブな予選になったと思う。自分のラップには満足しなきゃね。
ペースが明らかに良かったから、今日のポールシッターが誰かって事を踏まえるとQ3に進めなかったのは少し残念だ。
それでも日曜の決勝レースに向けて明日のスプリントで順位を上げていく上で力強いポジションにつけていると思う。
2022年F1サンパウロGP予選でポールポジションを獲得したのはケビン・マグヌッセン(ハース)。これにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。
イベント2日目の11月12日(土)は、60分間のFP2セッションに続いて日本時間28時より100kmの短距離レースで決勝のスターティンググリッドを争う「F1スプリント」が行われる。