ガスリー、レッドブル復帰を懸けて挑む4戦目「僕にとって重要な週末になる」
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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、2019年FIA F1世界選手権第16戦ロシアGPに先立って抱負を語った。昨年のレースでガスリーは、ブレーキトラブルに見舞われ僅か5周でリタイヤを喫した。
ソチ・オートドロームでの週末に先立ってガスリーは、トロロッソへとカムバックした過去3戦でのポイント獲得歴を振り返った上で「ロシアGPはトロロッソに戻っての4戦目。僕にとって重要な週末になる」と気を引き締めた。
ガスリーは第13戦ベルギーで9位、続くイタリアでは11位、そして前戦シンガポールでは8位入賞を獲得。降格に際しては「オーバーテイク能力不足」が最大の理由とされたものの、STR13を駆るガスリーは、レース中に果敢なオーバーテイクショーを披露している。
レッドブルとトロロッソの人事権を掌握するモータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコは、第18戦メキシコGPまでの成績を材料に、来季RB16を担当するドライバーを、ガスリーないしはアルボンから選ぶ事を公言しており、両者に残されたレースはロシア、日本、メキシコの3戦しかない。
ロシアGPは僕にとって重要な週末
ピエール・ガスリー
F1デビューする前にも何度かソチでレースをした事がある。GP2時代にはストフェル・バンドーンを抑えきったものの、アレキサンダー・ロッシには届かず2位表彰台を獲得したけど、同じくGP2でチャンピオンを獲った年は、残念ながらロシアでのレースがなかった。トロロッソでの昨年のレースでは、僕もブレンドン(ハートレー)も同じ個所に問題を抱えてリタイヤ。厳しい週末だったね。
似たような速度域で走行する90度コーナーばかりだけど、このサーキットにはたくさんの魅力がある。好成績を残す上で大切なのは、こういったコーナーに対して如何にセットアップを合わせ込めるかだ。ソチで上手くやれれば、残りのシーズンでも良いパフォーマンスを発揮できるはずだ。
トロロッソに戻っての4戦目という事で、ロシアは僕にとって重要な週末となる。エンジニアと協力して、ポイント獲得のために最高の仕事をこななきゃならない。スパ、モンツァと続いてポイントを争うレースを戦い、つい先日のシンガポールでは、エキサイティングなレースを楽しみ、8位入賞で4ポイントを獲得した。コンストラクターズランキングの順位を上げる事が僕らの目標だから、これはすごく貴重なポイントだった。
シンガポールは高温多湿な厳しいコンディションだったけど、今回のロシアは一転して、よりノーマルな条件の中で週末を迎える事になる。トロロッソにカムバックしたスパ以降、着実に進歩できているから、僕の最優先事項はチーム一緒にこの調子を継続していく事にある。
ここロシアでは、母国レースとなるチームメートのダニールに大きな注目が集まることになるし、それと同時にファンからの大きな声援が得られるはずだ。そして、これを終えると、ホンダにとってのホームイベントであり、チームにとってのもう一つの重要なレースである日本GPが待っている。
ロシアGPの舞台となるのは、カレンダー3番目の長さを持つソチ・オートドローム。未だ一度もメルセデス以外のチームが勝利した事はなく、昨年はルイス・ハミルトン優勝し、バルテリ・ボッタスが2位に続いた。
F1ロシアGPは、現地9月27日(金)11時、日本時間同日17時からのフリー走行1で幕を開ける。