2017年F1ロシアGP《FP2》結果とダイジェスト / フェラーリのワンツー メルセデスに大差

フェラーリcopyright ScuderiaFerrari

F1ロシアGP金曜二回目のフリー走行はフェラーリのワンツーで幕を閉じた。

トップチタイムを記録したのはセバスチャン・ベッテル。昨年の予選Q2でニコ・ロズベルグが記録した1分35秒337を塗り替える1分34秒120をマークし、ソチ・オートドロームのコースレコードを塗り替えた。2番手にはキミ・ライコネン、3番手にはバルテリ・ボッタスと続いた。ボッタスはベッテルに0.670秒もの差をつけられてのメルセデス最高位であった。


©F1

フェラーリ勢がメルセデスの2台に対しコンマ5秒近くもの大差をつける結果となったFP2。ハミルトンはウルトラソフトタイヤの扱いに手こずっていたようだ。

予選や決勝のコンディションに一番近いFP2、それだけにFP2は最も有益な練習セッションと言える。ソチの路面状況は改善傾向にあり、FP1を2秒近く上回るタイムが続出。チームは燃料を積んでの決勝レースシミュレーションと、予選を意識したショートランの2つのプログラムを同時進行させるという至って通常通りのプランを実施した。FP2では今週末初めてウルトラソフトタイヤが投入された。スーパーソフトタイヤとのタイム差は概ね1.3秒程度であった。

PU交換のバンドーン、無事走行


©HondaRacingF1

1回目のフリー走行でMGU-Kが原因とみられるマシントラブルに見舞われたマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンは、パワーユニット一式を交換、2回目のフリー走行に間に合うかどうかが心配されたが、セッション開始15分後に無事コースイン。バンドーンは27周を走り16番手、フェルナンド・アロンソは27周を走り12番手という結果だった。バンドーンのマシンのエンジン音はアロンソのそれとは明らかに異なっていた。載せ替えたPUはどういった仕様のものなのであろうか。

なお、PU交換により5基目のコンポーネント投入となったバンドーンは、日曜の決勝レースで15グリッド降格が決定している。

レッドブルもエンジントラブル


©F1

セッション残り20分を切ったところで、ロングラン中のマックス・フェルスタッペンが無線で叫ぶ「Loss Of Power(パワーを失ってる)」。無線の直後マシンは16コーナーでストップ、そのままセッションを終えた。信頼性の問題はマクラーレン・ホンダのみならず。レッドブルはフェルスタッペンがトップから1.420秒遅れることの5番手、ダニエル・リカルドは1.790秒遅れの6番手であった。赤牛は、跳ね馬とシルバーアローに大きく差をつけられており、その差はさらに開きつつある。

2017年F1第4戦ロシアGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:34.120 36
2 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:34.383 +0.263 36
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:34.790 +0.670 36
4 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:34.829 +0.709 34
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:35.540 +1.420 15
6 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:35.910 +1.790 26
7 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:36.261 +2.141 39
8 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:36.329 +2.209 38
9 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:36.506 +2.386 31
10 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:36.600 +2.480 38
11 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:36.654 +2.534 39
12 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1:36.765 +2.645 27
13 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1:36.771 +2.651 22
14 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:37.039 +2.919 31
15 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:37.083 +2.963 36
16 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:37.125 +3.005 25
17 26 ダニール・クビアト トロロッソ 1:37.300 +3.180 35
18 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:37.441 +3.321 30
19 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:37.747 +3.627 36
20 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:37.819 +3.699 29

コンディション

天気晴れ
気温22℃
路面温度39℃

セッション概要

グランプリ名 F1ロシアGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 ソチ・オートドローム
設立 2014年
全長 5872m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1ロシアGP特集

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