ルイス・ハミルトン、不正練習で出場停止まで後2点「FIAは僕を妨げようとしている」
Published: Updated:
メルセデスAMGペトロナスF1チームのルイス・ハミルトンは、スタート練習の手続き違反によってダブルペナルティを科されたソチ・オートドロームでのF1第10戦ロシアGPを終えて、スチュワードが「僕を止めようとしている」「馬鹿げている」と不満を訴えた。
決勝レースを前にハミルトンが指定エリア外で2回に渡ってスタート練習を行ったとして、ミカ・サロら4名からなるF1ロシアGPのレーススチュワード団は、レース7周目に各違反毎に5秒のペナルティと、1点のペナルティポイントを科す裁定を下した。
この結果ハミルトンは、16周目のピットストップにおいて10秒を失うと共に、FIAスーパーライセンスに付帯するペナルティポイントの累積が10点に達した事で、1レースの出場停止まで後2ポイントに迫る崖っぷちの状況に追い詰められた。
10秒ペナルティの消化によってハミルトンは一時、11番手にまでポジションを落とす事となり、7度の皇帝ミハエル・シューマッハが持つ通算勝利91勝に並ぶチャンスを逃したものの、最終的にはダメージを最小限に抑える3位表彰台に滑り込んだ。
レース後にSky Sportsのインタビューに応えたハミルトンは、落ち着いた素振りを装いながらも「僕が一体何の違反を犯したのかを正確に把握するために、一旦(チームに)戻ってルールを確認しなきゃならないけど、これほど馬鹿げた事で5秒ペナルティを2度も科されたドライバーはこれまでにいないはずだ」と切り出した。
「僕は誰も危険に晒したりはしていないし、これまで何年にも渡って100万回以上もこうしてきたけど、こんな質問を受けた事は今までに一度もない。…でも、それはそれで仕方がない」
過剰なペナルティだと感じるかと問われたハミルトンは「もちろん。でも予想された事さ。彼ら(FIAとスチュワード)は僕を止めようとしているんだ」と答えた。
本当にそう思うのか?と念押しで確認されるとハミルトンは「もちろんさ。でも、それで構わない。僕としては自分の事に集中するだけだ」と返した。
F1ロシアGP特集