ロマン・グロージャン、ハースF1放出発表に際して「ジョージ・ラッセルだけが僕にメッセージを送ってくれた」

インタビューに応えるハースF1のロマン・グロージャン、イモラ・サーキットにてcopyright Haas

ロマン・グロージャンは今季限りでのハースF1チームからの放出が発表された時に、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)だけが唯一、自身にメッセージを送ってくれたドライバーだったと明かした。

34歳のフランス人ドライバーは、2016年の創設に合わせてハースF1チームに加わり、以降の5年間で94戦に出走して110ポイントを獲得。創設期を主導してきたが、第12戦ポルトガルGPの開幕前日に2020年限りでチームを去ることが発表された

グロージャンは第14戦トルコGPを前に「ジョージとは良い関係を築いてきた。僕が今シーズン限りでチームを去る事が発表された時、彼は最初に、そして唯一、僕にWhatsAppでメッセージを送ってくれた。彼がどれだけ素晴らしいヤツか良く分かるよね」と裏話を明かした。

エミリア・ロマーニャGPの名のもとに行われたイモラ・サーキットでの63周のレースでは、最終盤にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がタイヤバーストによってクラッシュした事でセーフティーカーが導入された。

ラッセルはこの時、最終的に9位と10位でダブル入賞を飾ったアルファロメオ勢を後方に従える10番手に付けていたものの、タイヤに熱を入れようとしてリアを失い、ウォールに激突してリタイヤを喫した。

貴重なポイント獲得のチャンスを台無しにしてしまったラッセルは、破損した車両を横目に茫然自失と頭を垂れる自身の姿を収めた写真をInstagramにアップし「この日の事は決して忘れない。この過ちから学んで、より強くなる。チーム全員に心から申し訳なく思っている。言い訳はしない」とのメッセージを添えた。

これに対し、あまりの接触事故の多さから、かつて”オープニングラップの狂人”等と揶揄されていたグロージャンがいち早く反応し、「気持ちは分かる。乗り越えるのに時間はかかると思うけど、お前はホント良くやってるよ。プッシュし続けろ」と励ましのメッセージを送った。

「セーフティーカーの先導中にクラッシュする事が、一体どれだけ痛い事かは僕も良く知っている。確か2018年のバクーで僕も同じ事をやってしまったんじゃなかったかな」とグロージャンは続ける。

「フィールド後方にいる場合は、かなりアグレッシブにタイヤに熱を入れなきゃならないんだ。これまでに何度も言ってきた事だけど、仮にもう一度バクーでレースをしたとしても、おそらく僕は3シーズン前と同じことをすると思う」

「ジョージは何もおかしな事をしていないのに、マシンのコントロールを失ってしまったんだ。彼にとってはタフな一日だったと思うけど、これからはもっと良い一日にたくさん恵まれるはずさ」

F1トルコGP特集

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