F1日本GP失格裁定、ルノー控訴せず確定「不毛な裁判に労力を費やしたくない」と強く憤慨
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ルノーF1チームは24日に声明を発表し、レギュレーション違反による日本GPでの失格処分を受け入れ、控訴しない意向を明らかにした。ルノーは鈴鹿でダブルTop10フィニッシュを果たしたものの、レーシングポイントからの抗議を受け、ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグがリザルトから除外された。
レーシングポイントは、テクニカルレギュレーションに抵触する違法な「ブレーキバイアス調整システム」をルノーが使用していたと訴えたが、詳細な調査の結果、FIAは、このデバイスにはライバルチームが主張するような技術規約の違反は認められなかったと発表した。それどころか、問題となったシステムは「革新的なソリューションを用いている」とすら述べている。
ただし、完全に合法というわけではなかった。このシステムは、オンボード映像の検証により、ドライバーが操作する事なしにブレーキバランスを調整している事が分かっており、スチュワードはドライバー補助を禁じている競技規約第27条1項への違反だと結論づけた。
貴重なダブル入賞を奪われ9得点を失ったルノーは、メキシコ現地木曜の午前までに上訴するか否かを決断する必要があったものの、これ以上本件を追求しない事を明らかにした。とは言えルノー側は次の様に述べ、罰則内容(失格処分)は不相応に重い処罰であるとして、強い憤りをあらわにした。
「我々はスチュワードの裁定及び、制裁が重すぎる事を遺憾に思っている。我々は、科せられたペナルティの内容は、ドライバーが得た利益に見合ったものとは言えないと考えている。特に、(問題とされた)システムが完全に合法であり革新的であっただけである事を考慮すれば尚更だ」
「また、裁定に一貫性がない事も問題だ。我々への裁定は、今回と同様の違反に対する過去の事例についてのスチュワードの制裁と矛盾している。この点についてはスチュワード自身が認めているものの、(納得のいく)詳しい説明はなされていない」
「しかしながら我々は、提出済みの証拠、つまり、システムの合法性を実証するために既に提出したもの以外の新たな証拠を持ち合わせておらず、国際控訴裁判所での不毛な議論のために、これ以上の時間と努力を費やしたくない。よって我々は、スチュワードの決定に対して控訴しないことを決めた」
「F1というものは、競争的優位性を得るための僅か可能性を絶え間なく探求する場であり、我々は今後もそのように行動していくが、革新的なソリューションを実戦投入する前には、これまで以上に慎重にこれを評価するつもりだ」