F1マイアミGP結果変動、4位サインツに”軽減”ペナルティ…ピアストリとの接触を巡り

報道陣の質問に答えるカルロス・サインツ(フェラーリ)、2024年5月2日F1マイアミGPCourtesy Of Ferrari S.p.A.

5月5日(日)に行われた決勝レースを経てF1第6戦マイアミGPのスチュワードは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)との接触事故を巡り、カルロス・サインツ(フェラーリ)に5秒のタイム加算ペナルティを科す決定を下した。

この裁定により4位フィニッシュのサインツは5位に降格となり、代わってセルジオ・ペレス(レッドブル)が4位に昇格した。

サインツは残り18周のターン17でピアストリに仕掛けた際、タイヤをロックアップ。これにより右リアタイヤがピアストリのフロントウイングを強打した。

新型フロントウィングにダメージを負ったピアストリは、ターン11までの間にセルジオ・ペレス(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)に立て続けに追い抜かれ、交換のためにピットイン。事実上のレース終了となった。

ヴィタントニオ・リウッツィを含む4名の競技審判団は、ブレーキングが遅れた事でサインツがターン17のエイペックスを逃し、その過程でリアのコントロールを失ったと指摘。一方でピアストリはサインツに対して十分なスペースを与えたと判断した。

そして「衝突の主な責任」はサインツにあると結論付けたが、同時にサインツが「僅かにリアの制御を失っていなければ、衝突は起こらなかった可能性が高く、ハードながらも良いレースが展開されたであろうという事実」を考慮し、本来であれば10秒ペナルティと2点のペナルティポイントが相当であるものの、5秒と1点のペナルティポイントに軽減したと説明した。

ペナルティを予期したフェラーリのピットウォールは終盤、サインツに対してペースを上げ、後方ペレスとの差を広げるよう指示した。

ただ、サインツがフィニッシュラインを越えた時、ペレスとのギャップは僅か3.2秒であったため、5秒加算により4位を失った。とは言え、あと0.178秒遅ければ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に対しても順位を失っていただけに、僅かの差で救われたとも言える。

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