ジェイク・デニスとアイザック・ハジャー、F1アブダビGPでの起用について説明するレッドブル代表ホーナー
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レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、2023年シーズンの最終アブダビGPのフリー走行1で、フォーミュラE世界王者のジェイク・デニスとFIA-F2選手権に参戦するジュニアドライバーのアイザック・ハジャーを起用することを明らかにした。
メキシコGPの初日1回目のフリー走行ではメルセデス、ハース、アルピーヌ、アルファロメオ、アルファタウリの計5チームがルーキードライバーを起用した。F1では年に最低2回、グランプリ参戦2戦以下の若手ドライバーを起用しなければならない。
スプリントフォーマットが採用される次戦ブラジルGPはプラクティスが1時間しかない事から、このルールの義務を消化するには全く適しておらず、カレンダー初登場の続くラスベガスGPも同様だ。
F1メキシコGPのFP1を経てレッドブルの指揮官は、若手起用枠としてデニスとハジャーをRB19に乗せる計画だと明かし、ヤス・マリーナ・サーキットでのFP1をその舞台に選んだ理由を説明した。
「言ってみれば、あそこのレースはシーズンの中で標準的な部類に属するし、手持ちのデータも豊富だからね」
「それに最初のセッションは日中に行われるため、クルマのセットアップ作業に取り組む価値があまり高くない。だからルーキードライバー2名を我々のクルマに乗せる事にしたんだ」
「ジェイク・デニスがどちらかのクルマに乗り、アイザックがもう一方のクルマに乗ることになる」
アンドレッティと共に2022年-23年のフォーミュラEチャンピオンに輝いたジェイク・デニスはレッドブルの開発ドライバーを務めていた2018年に、カタロニア・サーキットとハンガロリンクでRB14のステアリングを握った経験がある。
一方のアイザック・ハジャーは、メキシコのFP1で角田裕毅に代わってAT04をドライブ。F1マシンでの初走行ながらも、クルマを壊さずに17番手を刻んだ。アルファタウリのフランツ・トスト代表は「良い仕事をしたと言わざるを得ない」と評価した。