レーシングポイントF1、RP20ブレーキダクト裁定への控訴取り下げを表明…残るフェラーリはどうする?

レーシングポイント「RP20」F1シュタイアーマルクGPフリー走行にてcopyright Racing Point

レーシングポイントF1チームはF1第8戦イタリアGPの決勝当日の朝、物議を醸していた今季型F1マシン「RP20」のブレーキダクトに関するスチュワードの裁定への控訴を取り下げる事にしたと発表した。既にルノーは控訴を取り下げているため、スクーデリア・フェラーリのみが控訴を続ける格好となった。

チームを所有するカナダ人大富豪のローレンス・ストロールは先月、リアブレーキダクトの違法性が認定され、40万ユーロの罰金とコンストラクターでの減点を受けたチームを更に追求しようとするライバルに対し「パフォーマンスを貶め」「名前に泥を塗ろうとしている」などとして強い憤りをあらわにしていた。

しかしながらレーシングポイントは9月6日(日)、国際自動車連盟(FIA)の対応が満足できるものであった等として声明を発表し、控訴を取り下げる旨を明らかにした。

「各チームが合意した解決策を歓迎すると共に、FIAがリスティドパーツと非リスティドパーツに関するルールの解釈を明確にした事を喜ばしく思う」

「スチュワードおよび控訴プロセスに関わるすべての利害関係者は、規則に明確さが欠けていたことを認識しており、我々が意図的に規則を破ったわけではない事も認識している」

「規制の曖昧さが解消された今、我々はこのスポーツのより広範な利益のために訴えを取り下げることにした」

「この問題は我々や他チームにとって気が散るものとなってしまったが、今後は我々を含む全員が、世界中の何百万人ものF1ファンに興奮とエンターテイメントを提供することだけに集中することができるだろう」

レーシングポイントの声明文からは、フェラーリが控訴を取り下げる意志を固めているようにも受け取れる。マッティア・ビノット代表はイタリアGP初日金曜に、マシンのコピーを明確に禁ずる技術指令書が発効される等の対応策が取られるのであれば、控訴を取り下げる用意がある事を明らかにしている。

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