セルジオ・ペレス、SC先導中のスピン原因は「エンジンの酷いオーバーデリバリー」

ガレージに立つセルジオ・ペレス(レッドブル)、2024年12月1日(日) F1カタールGP決勝レース(ロサイル・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

セーフティーカー(SC)先導中に単独スピンを喫した後にリタイヤした2024年のF1第23戦カタールGPを終えて、セルジオ・ペレス(レッドブル)は「エンジンの酷いオーバーデリバリー」があったと説明した。

9番グリッドに着いたペレスは、レース中盤に向けてトップ5を視野に入れていたが、2度目のリスタートを前にターン12でスピンを喫し、その後、コース脇にクルマを停めた。

この不可解な出来事についてペレスは、通常の範囲を超えてエンジンが予想外の高トルクを発生させたことによるものだと説明した。

「タイヤを温めていたら、エンジンの酷いオーバーデリバリーがあったんだ。タイヤが冷えていたからクルマをコントロールできず、その時点で駆動を失ってしまった」とペレスは語った。

スピンの後、ペレスはコースの右側に横向きに停止し、その後、対向車と直角にコースを横断するような動きを見せた。その結果、「危険なドライビング」をした疑いがあるとしてスチュワードの調査を受けたが、不問とされた。

デレク・ワーウィックを含む4名の競技審判団は、「クラッチの故障」が一連の状況を招いたと結論付けた。

シーズン終了後の月曜に行われる会議の内容次第でシートを失う可能性がある中、カタールでの週末はペレスの将来を後押しするものとはならなかったが、「クルマに関して幾つか良い方向性を見つけることができたと思う」と語り、最終アブダビGPでの巻き返しに期待を寄せた。


2024年F1第23戦カタールGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝を飾り、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。

ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とする次戦アブダビGPは12月6日のフリー走行1で幕を開ける。

F1カタールGP特集

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