なるか? フェルスタッペンの逆転優勝「最初の500mが勝負」とレッドブル・ホンダのホーナー代表
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レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、F1第20戦カタールGPでマックス・フェルスタッペンが逆転優勝できるかどうかはスタート直後の500mに懸かっていると考えている。
高速コーナーが続くレイアウトを持つため、ロサイル・インターナショナル・サーキットは追い抜きが困難だと見られている。14ポイント差で追う立場のルイス・ハミルトン(メルセデス)はポールポジションに、フェルスタッペンは2番グリッドにつく。
スタートを巡る路面状況としてはフェルスタッペンが不利な立場にある。レーシングライン側ではない偶数列グリッドの路面はダスティーでグリップ不足が予想されるため、蹴り出しに大きく影響する可能性がある。
しかしながらレッドブル・ホンダの指揮官は、それでもなおスタートが最大の勝負所だと踏んでいる。
「マックスがフロントローを獲得してくれて最高だ。彼は今日、クルマのパフォーマンスを最大に引き出してくれた」とホーナー。
「明日はターン1に向けてチャンスがあるはずだ。このコースの通過速度を踏まえると、ターン1以降に接近してオーバーテイクするのはかなり難しいだろうから、最初の500mが勝負だ」
「その後は戦略やピットストップ、信頼性など、あらゆる要素が絡んでくるだろう。加えて負荷が大きいため、タイヤがどれだけ保つのか興味深いところだ」
ホーナーが指摘するように、タイヤの摩耗具合はレース展開を大きく左右する可能性がある。すぐにタイヤがタレてしまう状況になれば、アンダーカットとオーバーカットが有効に機能し得る。
タイヤ戦略を効果的に活かすためにはセルジオ・ペレスの援護が欲しいところだが、残念ながらタイヤのウォームアップが上手くいかなかったようでQ2敗退と中団に埋もれてしまった。だがホーナーは依然としてペレスに期待を寄せている。
「チェコがトップ10に入れなかったのは残念だが、レースは長いため明日もまた彼が引き続き非常に重要なファクターになるだろう」とホーナーは続ける。
「タイトル争いを繰り広げる2人が隣り合せでスタートするのだから、明日はきっと最高のレースになるはずだ」
いずれにせよ、二重黄旗無視によるグリッド降格があってはターン1に向けてラップリーダーの座を奪い取る事は難しい。まずは決勝前のスチュワードの裁定に注目だ。
2021年 F1カタールグランプリ決勝レースは、日本時間11月21日(日)23時にスタート。1周5,380mのロサイル・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。日本ではフジテレビNEXTとDAZNがライブで放送する。