アルファタウリ「45km/hの突風がハンドリングに影響」角田11番手もローソンが初陣以来のQ1敗退
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スクーデリア・アルファタウリのチーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは10月6日(金)の2023 F1第18戦カタールGP予選を終えて、45km/hもの突風がクルマのハンドリングに影響を与える難しい1日だったと初日を振り返った。
角田裕毅はこの日の難コンディションを乗り越え、Q3まで0.004秒差の11番手を記録したが、ロサイル・インターナショナル・サーキット初走行の新人リアム・ローソンは18番手と、デビュー戦となったオランダGP以来初のQ1敗退を喫した。
2台で明暗分かれた初日を経てエドルズは「スプリント・イベントではよくあることだが、金曜日は本当に慌ただしく大変だった」と振り返った。
「コースコンディションは本当に厄介で、最大瞬間風速45キロの突風がクルマのハンドリングに影響を与えただけでなく、サーキットに大量の砂をもたらした。そのためFP1開始時のコースはグリーンと呼ぶに相応しかった」
「実際、セッションの開始から終了までにラップタイムは約10秒も改善された。そしてこの振れ幅に伴いクルマのバランスも変化していった」
「路面のグリップは酷く低く、アンダーステアやオーバーステアだけでなく、全体的にスライドが多かった。そのためドライバーには、時間の許す限り何周も走らせ、主な課題について理解させる必要があった」
「FP1を通してバランスを改善していったが、それでも予選に向けてはまだやるべきことがあった」
「Q1は上手くやれたものの、リアムの方はQ2に進むために必要となる安定したバランスを持ち合わせていなかった。とは言え、明日はスプリント・シュートアウトがあるからチャンスはまだ残っている」
「ユーキの方は2セットの新品ソフトを使ってQ2に進んだ。1ランごとに改善していったが、最終ラップはQ3に進むのに十分ではなく、僅か1000分の4秒及ばなかった。これほどの僅差で11番手に留まったのは今年初めてというわけではないが、それでも日曜のレースではポイントに近いポジションからスタートする事ができる」
「(2日目以降はフリー走行がないため)レースに向けてタイヤに対する理解を深めていくのは難しいだろうが、それでもチャンスを最大限に活かすためにできる限りの手を尽くすつもりだ」
2023年F1カタールGP初日予選でポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手にジョージ・ラッセル、3番手にはルイス・ハミルトンと、後続にはメルセデス勢が続く結果となった。
2日目のシュートアウトは日本時間10月7日(土)22時から、F1スプリントは同26時30分からロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。