メルセデス、テスト初日から170周超…高い信頼性とハンドリング特性に満足するハミルトンとボッタス

カタロニア・サーキットのピットレーンを走行するメルセデスW11、2020F1バルセロナテストにてcopyright Daimler AG

ディフェンディング・チャンピオンであるメルセデスAMGは2020年のF1バルセロナテスト初日に、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの2人合わせてトータル173周を走り込み、全体の最多周回数を記録した。これは距離に換算すると約805kmに相当する。

この日は午前をボッタスが担当し、空力データの収集と特定のセットアップ変更に対するクルマの反応測定に焦点を充てた。午後のハミルトンは空力データを収集しながらシステムテストを実施。ハミルトンが刻んだ1分16秒976は全体ベストとなり、ボッタスはこれに続く2番手タイムをマークした。

ラップタイムを見ても明らかだが、新車に切り替わっても車体性能の高さは健在だ。テクニカル・ディレクターを務めるジェームス・アリソンは、W11のハンドリング特性に対して2人のドライバーから高い評価があったと明かした。

メルセデス:バルセロナテスト初日を終えて

ルイス・ハミルトン順位: 1位 / 周回数: 94

長い休み明けだった事を思えば、僕らにとって今日は本当に良いスタートになったと思う。冬の間にチーム全員が懸命に仕事に取り組んでくれたおかげで、初日にも関わらず2人合わせて170周以上を走り込むことが出来た。クルマの反応を確かめながら一歩ずつ前に進んで行くつもりだ。

今日は分析用のデータを大量に収集できた。この後も全力でプッシュし続けなきゃね。ブラックリー(車体製造拠点)とブリックスワース(PU製造拠点)のみんなに心からお礼を言いたい。彼らはマイレージが稼げる信頼性の高いクルマを用意してくれた。

今日の出来についてファクトリーのみんなが喜んでくれる事を願うし、明日以降も出来る限り多くの周回を重ねていきたい。

バルデリ・ボッタス順位: 2位 / 周回数: 79

午前9時にセッションが開始され、そのまま何も問題なくすぐさまロングランを走れた事に本当に感心してしまった。おかげで午前中のプランを完璧に消化することが出来た。このクルマの開発にどれほど多くの労力が注がれてきたのかを思うとこれは本当に素晴らしいことだ。

比較的寒かった午前中はレイクを使った空力テストが中心だった。それを終えた後は少し極端にセットアップを変更して、クルマの反応を見てみた。この手のプログラムはテストじゃなきゃできなからね。

凄く良い感じだったし、クルマの感触は素晴らしく速さがあったけど、まだまだもっとスピードを引き出せると思う。本当に良いスタートが切れたけど、まだ始まったばかりだから大きな意味はない。


2020年F1バルセロナテスト2日目のセッションは、日本時間2月20日(木)現地9時から17時まで、スペインのカタロニア・サーキットで行われる。

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