セバスチャン・ベッテル、敗北認める「手に負えない。ルクレールは別次元にいる」

耳にイヤホンを差すスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、2020年F1ポルトガルGPにてcopyright Ferrari S.p.A.

スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは10月24日のF1ポルトガルGP公式予選を終えて、シャルル・ルクレールの現在の予選ペースは自身の手に負える範疇になく「別次元」であるとして、チームメイトへの敗北を認めた。

ベッテルは今年、キャリア最大級にタフなシーズンを強いられており、11戦を終えて獲得したポイントは僅か17点に留まり、ランキング13位と低迷している。初開催のアルガルベ・サーキットで行われた予選でも、Q2でミディアムタイヤを上手く機能させる事ができず、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)に先行を許す15番手に甘んじた。

対照的に、ベッテルに46ポイント差のランキング8位につけるルクレールは、ミディアムタイヤでQ3に進出すると、2戦連続となる4番手を獲得して9戦連続でベッテルを打ち負かし、新型ディフューザーが投じられたアップデート版SF1000の真価を知らしめた。

独Skyのインタビューに応じたベッテルは「今のところ僕の手に負えないね」と述べ、若きチームメイトへの敗北を認めた。

「ただ単に僕に勝っているというだけじゃなくて、別リーグにいるみたいな感じだ。僕もできる限りの事をやってるけど」

「自分のラップには満足してるけど、これじゃ遅すぎる。今のところ、自分とクルマの全てを出し切ること以上に僕にできる事は何もない」

Q3進出を逃したのはタイヤ選択を誤ったからではないのか?

ベッテルはミディアムを選んだ判断は正しかったと考えているが、どういうわけか2セット目に履き替えた後はタイヤに全く熱が入らずターン3でロックアップしてしまい、散々な結果に終わったと説明した。

「週末を通して僕はソフトタイヤに手こずっていた。履く度にすぐに駄目になってしまっていたし、グレイニングに悩まされていた。その点、ミディアムは耐久性があるように見えた」とベッテル。

「1セット目のアタックは感触も良かったしラップそのものも良かったから、容易くタイムが出せると思っていたんだけど、どういうわけか2セット目はタイヤを機能させられず、そのまま終わってしまった」

ベッテルは、日曜のレースではトラフィックが大きな課題になると考えており、集団に飲まれて身動きが取れなくなった前戦アイフェルGPの再現となる可能性があるとして、苦戦を予想している。

F1ポルトガルGP特集

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