ピレリ、2020年F1後半7戦のコンパウンドを発表…イモラ・アルガルベ・イスタンブールは変則セット供給
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F1公式タイヤサプライヤーを務めるピレリは9月9日(水)、2020年シーズンの後半7戦に投入するコンパウンドとアロケーションを発表。全17戦へと再編された今季カレンダー全ての供給プランが出揃った。
今回新たに発表されたのは、ニュルブルクリンクで開催される第11戦アイフェルGPから第17戦アブダビGPまでの7レースのコンパウンドと各コンパウンド毎の供給セット数だ。
最終アブダビGPでは、ロシアGPと並んで今季唯一となるC3~C5の最も柔らかいレンジが投入される。対照的に、初開催のアルガルベ・サーキットでのポルトガルGPには、同じく初開催のトスカーナGPや9年ぶりの復活を遂げたトルコGPと並び、最も硬いC1~C3までのコンパウンドが持ち込まれる。
今季は最も硬いC1から最も柔らかいC5までの全5種類のコンパウンドが用意されており、ピレリはコース特性と気候に応じてそのうち3種類を選んで各グランプリに投入。硬い方から順にハード(白色)、ミディアム(黄色)、ソフト(赤色)としている。※ 下記表の表記は…H:ハード、M:ミディアム、S:ソフト。
グランプリ | C1 | C2 | C3 | C4 | C5 |
---|---|---|---|---|---|
オーストリアGP 7月5日 |
H | M | S | ||
オーストリアGP 7月12日 |
H | M | S | ||
ハンガリーGP 7月19日 |
H | M | S | ||
イギリスGP 8月2日 |
H | M | S | ||
イギリスGP 8月9日 |
H | M | S | ||
スペインGP 8月16日 |
H | M | S | ||
ベルギーGP 8月30日 |
H | M | S | ||
イタリアGP 9月6日 |
H | M | S | ||
トスカーナGP 9月13日 |
H | M | S | ||
ロシアGP 9月27日 |
H | M | S | ||
ドイツGP 10月11日 |
H | M | S | ||
ポルトガルGP 10月25日 |
H | M | S | ||
エミリア・ロマーニャGP 11月1日 |
H | M | S | ||
トルコGP 11月15日 |
H | M | S | ||
バーレーンGP 11月29日 |
H | M | S | ||
サクヒールGP 12月6日 |
H | M | S | ||
アブダビGP 12月13日 |
H | M | S |
各週末においてピレリは今季これまで、1台毎にハード2組、ミディアム3組、ソフト8組の合計13セットを供給してきたが、イモラでのエミリア・ロマーニャGP、イスタンブール・パークでのトルコGP、そしてアルガルベでのポルトガルGPに関しては変則的なアロケーションとなる。
エミリア・ロマーニャGPはフリー走行が1回の2日制となるため、2セット減の10セット(ハード2組、ミディアム2組、ソフト6組)とされ、ポルトガルGPとトルコGPではタイヤへの大きな負荷が予想されるとして保守的なスタンスを示し、ハード3組、ミディアム3組、ソフト7組が割り当てられた。
ピレリのカーレース部門を率いるマリオ・イゾラは今回のコンパウンド選択について「これまでと同様に、サーキットのレイアウトや予想される気象条件、アスファルトの特性など、さまざまな要素を考慮してノミネートを決定した。新しいコースの場合は、アスファルトに関する情報や他の選手権でのデータに加え、コンピューターシミュレーションに基づく計算を考慮の上で最適な選択を決定した」と説明した。