ウィリアムズF1、英国GP予選で2台が”摩訶不思議”なコースオフ「ドライバーのミスではなくマシントラブル」

シルバーストーンサーキットのガレージに置かれたウィリアムズFW41copyright Glenn Dunbar/Williams F1

ウィリアムズF1チームの技術責任者を務めるパディー・ロウは、第10戦イギリスGP予選で発生した2台のマシンのコースオフは、ドライバーのミスによるものではなくマシントラブルに起因するものであった事を明らかにした。

週末を通してリアのグリップ不足に悩み続けていたFW41は、7月7日土曜の予選で2台が立て続けにスピンを喫しグラベルへと引き込まれた。

Q1開始1分も立たないところで、シルバーストンでの予選は赤旗中断。意気揚々とコースインしたランス・ストロールがターン6に侵入するや否やマシンをスピンさせた事が原因。制御不能に陥ったマシンは、アウト側のアスファルト路面を乗り越えその奥のグラベルにまで飛び出した。

セッション再開の4分後、今後はチームメイトのセルゲイ・シロトキンが同じ様にコース外へ。マルティーニ・カラーのマシンが2台立て続けに摩訶不思議な形でコースオフしたため、その原因に注目が集まっていた。

「マシンが急に激しくスナップしたんだ」とストロール。2年目のカナダ人ドライバーはグラベルから抜け出せずノータイムに終わった。「突然の事で奇妙だった。かなりショックだよ。グラベルに埋まってしまって何も出来なかったんだ」

予選を終えたパディー・ロウは次のように述べ、2台のコースオフがドライバーのミスによるものではないと主張した。「こんな現象は今シーズン見たことがない。DRSの作動によってエアロによるフロアの荷重が完全に失われてしまい、DRSをオフにした後のコーナーの入り口でも同じ状態が続いてしまっていたんだ」

「今回は幾つか新しいボディーワークを持ち込んだんだが、予選で発生したのと同じ現象はFP1で一度だけ1台のマシンにのみ発生していた。その時は、特定のセットアップの組み合わせによって生じたものだと考えてしまい、判断を誤ってしまった」

「そのセットアップはそれ以降のセッションで使っていないんだが、何がこの現象を引き起こしたのかを究明しなければならない」

ストロールがタイム計測できずに予選を終えた一方、シロトキンは辛うじてグラベルから脱出。1分29秒252を記録し18番手でQ1ノックアウトを喫しマシンを降りた。

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