F1「有意義に非ず」メルセデスのピット規定違反を認定もペナルティ科さず、その理由とは

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するルイス・ハミルトン(メルセデス)、2024年5月3日F1マイアミGP スプリント予選Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

F1マイアミGPのスチュワードは、ピットクルーが保護具を着用していなかったとしてメルセデスがF1競技規定第34条13項に違反したと認定しながらも、ペナルティを科さずに不問とする決定を下した。

2024年5月3日(金)に行われたスプリント予選でルイス・ハミルトンのピットクルーは、フロントウイング周りでの作業中にヘルメットを着用していなかった。一件はレースコントロールによって記録され、スチュワードはチーム代表者を召喚した。

F1競技規定第34条13項は、スプリント系を含む予選及びレース中のピットストップに関して、作業に従事する全てのチームスタッフに対してFIAが指定する規格を満たしたヘルメットやゴーグルの着用を義務付けている。

つまり本ケースは明確な違反であり、ヴィタントニオ・リウッツィを含む4名の競技審判団も「違反があった」と認めたが、それにも関わらず「No further action」の決定を下した。何故か?

レースコントロールからの報告を受け、メルセデスの一件を調査したスチュワードはその過程において、「他の多くのチーム」が同じようにヘルメットやゴーグルなしにピットレーン上で作業を行っていることを発見し、こうした状況がある種の「確立された慣行」になっていると判断した。

スチュワードは、「全チームまたはほぼ全チームが何らかの形でこの条文に違反している可能性がある場合」において、一部のチームだけを罰する事は「有意義」でないと指摘し、本件を不問とした。

ただ同時に、統括団体である国際自動車連盟(FIA)に対して「予選並びにスプリント予選中における現行の慣行、あるいはレギュレーションそのものに変更が必要かどうかを検討」するよう要請した。

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