角田裕毅、戦略自体は批判せずも「完全に間違っていた」入賞視野にスタートも誰よりも後退して17位
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入賞まであと1つの11番グリッドに着きながらも17位に終わった8月25日(日)のF1第15戦オランダGP決勝を終えて角田裕毅(RB)は、戦略そのものを批判することはなかったが、その実行のタイミングが「完全に間違っていた」と振り返った。
路面温度が比較的低い状況の中、タイヤを機能させることができなかったのだろうか。グリッドでヘルムート・マルコの激励を受け、ソフトタイヤを履いてレースに臨んだ角田裕毅だが、1周目にニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、続く2周目にルイス・ハミルトン(メルセデス)にポジションを奪われ早々に後退した。
スタートで後手に回った形勢を立て直すことはできなかった。ミディアムスタート勢が最長の第1スティントを終えたのと同じ33周目に早くも2回目のピットストップを行うと、最終スティントでは、10周フレッシュなタイヤを履きながらもローガン・サージェント(ウィリアムズ)を攻略できず仕舞いに終わり、誰よりも多い6ポジションダウンの17位と厳しい結果に終わった。
レース戦略について角田裕毅は「チームとして2台で戦略を分けたのですが、最終的には思った通りにいかず、タイヤの配分も上手くいきませんでした」と説明した。
「それに、ピットインのタイミングがすべて遅すぎました。コースに戻ると毎回、他車の後ろになってしまい、ダーティーエアの中で身動きが取れませんでした」
「戦略そのものを責めているわけではありませんが、正直言って、タイミングが完全に間違っていたと思います。全てにおいてです」
また、「ソフトタイヤを履きながらも、スタートでポジションを落としたのは確かに理想的ではありませんでした」とも語った。
週末を通して一貫性があったわけではないが、それでもドライ・コンディションのFP2で7番手を刻むなど、ザントフォールトでのVCARB 01のパフォーマンスは入賞の期待を抱かせるものだった。
ポイントを獲得できず失望しているか?と問われた角田裕毅は「そうですね」と認めた。
「予選はまずまず良かったですし、もちろんペースは足りていませんでしたが、クルマからは最大限を引き出せたと思います。ただ正直、レースは望んでいたものから程遠いものになってしまいました」
「少なくとも何かを達成できればと思っていたのですが、結局、今回のレースでは何もできませんでした。かなり厳しいレースでした」
2024年のF1第15戦オランダGP決勝レースでは、ランド・ノリス(マクラーレン)が圧倒的なポール・トゥ・ウインで今季2勝目を飾った。
モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは8月30日のフリー走行1で幕を開ける。