「問題はハミルトンの妨害だった」とペレス、妥協強いられ5番手も マルコは”久々の高評価”
Published:
ルイス・ハミルトン(メルセデス)にフライング・ラップを妨害されたため、余分に1セット、タイヤを使わなければならなくなり、結果として予選全体が損なわれたとセルジオ・ペレス(レッドブル)は振り返った。
ペレスは8月24日の2024 F1第15戦オランダGP公式予選で5番手を獲得したが、Q1でのインシデントがなければ、より上位のグリッドを持ち帰れたはずだと考えている。
Q1でペレスは、低速で走行するハミルトンに遭遇したことでターン10でアクセルを緩めざるを得ず、「このバカは何をやっているんだ?」と苛立ちをあらわにした。
結果的にはもう1セットを投じて臨んだ最終ラップでトップタイムを刻み、無事にQ2へと進出したが、Q3ではタイヤが1セットしかなく、1チャンスに全てを懸けなければならなかった。
セッションを振り返ったペレスは「基本的に(予選での)問題は、Q1でルイスに妨害されたことだった」と語った。
「そのせいで余計に1セット、タイヤを使わなきゃならなくなって、その結果としてQ3でタイヤが1セットしかなく、妥協を余儀なくされた」
一方で「タイミングが悪かっただけだと思う」とも述べ、無線での発言とは対照的に、ハミルトンに一定の理解を示した。
ハミルトンはペレスに進路を譲るためにターン8の出口でレーシングラインを離れたものの、続くターン9の出口で再びレーシングラインに向かった際にペレスと交錯しかけた。結果的には妨害した形だが、スチュワードは酌量すべき事情があったと認めた。
アップデートされたマクラーレンを駆るランド・ノリスが大差でポールポジションを獲得したことに象徴されるように、ザントフォールトでのRB20は決して最速のマシンでなかったが、それでもペレスは7戦連続のトップ7圏外を経て、前戦ベルギーGPに続いて2戦連続のトップ5グリッドを持ち帰った。
ペレスの予選について、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「久しぶりに最高の予選セッションの一つになった」と評価した。
「間違いなく僕らは戦えると思う。明日のレースに向けては、もっと良いパフォーマンスを発揮できるはずだ」とペレスは語る。
「全体としては堅実な結果だと思う。メルセデスが1台、前にいるけど、できれば早い段階でマクラーレンに絡めるようにしたい。それが明日の目標だ」
2024年F1オランダGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.356秒の大差つけてポールポジションを獲得した。
決勝レースは日本時間8月25日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4307mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。