ハミルトンが最速発進、ホンダ勢はフェルスタッペンが2番手 / F1モナコGP《FP1》結果とダイジェスト
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シーズン6戦目となるF1世界選手権モナコGPが現地5月23日にモンテカルロ市街地コースで開幕を迎え、日本時間18時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。1分12秒106のトップタイムを記録した。
2番手につけたのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。ノーズ先端開口部を塞いだ形のエアロアップデートが機能したか、シルバーアローに対する苦戦を予想しながらもハミルトンに1000分の59秒と迫り、1000分の13秒差で3番手バルテリ・ボッタスを退けた。
フェルスタッペンはセッション中盤に、ミラボーに突っ込み身動きが取れず「どうしよう、コースに戻れないんだけど。。どうしたら良いか教えてくれる?」と無線で懇願。最終的にマーシャルの手を借りてコースに復帰する場面もあった。
金曜午前の現地モナコはどんよりとした雲に覆われ、セッションは気温19℃、路面温度24℃のドライコンディションでスタートした。今週末のモナコは雲行きが怪しく、セッション中の降水確率は20%とウェットの可能性もあったが、幸いにもチェッカーフラッグまで降雨はなく、各車精力的にコースを周回した。
公式タイヤサプライヤーのピレリはラインナップの内、最も柔らかいレンジの3種類をチョイス。ハードとしてC3を、ミディアムとしてC4を、ソフトとしてC5コンパウンドを持ち込んだ。
フェルスタッペン以外のホンダエンジン勢は、レッドブル・レーシングのピエール・ガスリーが6番手。スクーデリア・トロロッソ勢は、ダニール・クビアトが13番手、アレックス・アルボンが14番手タイムとやや後方に沈んだが、路面が改善してきたセッション中盤から終盤にかけて、硬めのミディアムで周回を重ねていたため、伸びしろは大きく期待は高い。
4番手につけたのは地元出身のシャルル・ルクレール。モナコ在住のニコ・ヒュルケンベルグと同じく、この日は自転車に乗って出勤。セバスチャン・ベッテルが5番手につけ、フェラーリがトップ2チームにやや遅れを取った格好となった。ルクレールとハミルトンとのギャップは0.361秒。70秒サーキットでは小さなマージンとは言い難い。
6番手ガスリーから12番手アントニオ・ジョビナッツィまではコンマ2秒半。ミッドフィールドは今週末も激戦模様で、ハース、アルファロメオ、ルノー、トロロッソ・ホンダの白熱したバトルが期待できそうだ。なお、ハースとアルファロメオは今季第二世代となるフェラーリ最新型パワーユニットの封を切った。
中団争いから弾かれたのはマクラーレン。ランド・ノリスは15番手。カルロス・サインツはノータイム20番手最下位に終わった。メカニカルトラブルを抱えていたようで走行僅か4周。55号車MCL34はフロアが外され、ガレージ内ではメカニックたちがせわしなく作業に取り組んでいた。
珍しいシーンもあった。セッション開始20分、テレメトリーと無線が落ちたとして、レースコントロールがハースの2台にブラックフラッグを出した。二人のドライバーと通信できなくなったため、チーム側がレースを運営するFIAに対して、ブラックフラッグを出すように依頼したためであった。
修復作業を終えてコースに戻ったのはセッション終了15分前。周回数としてはやや物足りないが、マグヌッセンが8番手、グロージャンが10番手タイムを刻み、スペインに続いてハースVF-19が高いポテンシャルを見せつけた。
ストリートサーキットの宿命だが、汚れた路面故にマシンを滑らせるシーンが目立った。ウィリアムズのロバート・クビサはカジノスクエアの出口でスピン。横切るような態勢でトラックを塞いだが、幸いにもマシンにダメージはなく事なきを得た。クビサは18番手、ジョージ・ラッセルは17番手を記録。ウィリアムズがレーシングポイントのランス・ストロールを上回った。
木曜のモナコは追悼ムードに覆われた。先日亡くなった3度のF1ワールドチャンピオン、ニキ・ラウダを追悼すべく、メルセデスをはじめとする多くのチームがスペシャル仕様のデザインをマシンに採用。セバスチャン・ベッテルはラウダに敬意を表して、特別なヘルメットを用意した。
Remembering Niki 🇦🇹
In our thoughts this weekend. pic.twitter.com/XrSngeZUxP
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#CiaoNiki this is for you. #SF90 #essereFerrari 🔴 #MonacoGP pic.twitter.com/YdsIGNdEWM
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Danke Niki. 🙏 pic.twitter.com/QkaGqNBDOf
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Niki 🙏🇦🇹 Our wingman for the #MonacoGP weekend 🏁 #F1 pic.twitter.com/5KM6djXMXh
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Niki Lauda 1949-2019
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Sebastian Vettel's helmet for the Monaco GP. pic.twitter.com/ZKBzLTjJSW— 𝙅𝙚𝙣𝙨 𝙈𝙪𝙣𝙨𝙚𝙧 𝘿𝙚𝙨𝙞𝙜𝙣𝙨 (@JMD_helmets) May 23, 2019
2019年F1第6戦モナコグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間5月23日(金)22時から1時間半の日程で開催される。
2019年F1第6戦モナコGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:12.106 | 46 | |
2 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:12.165 | +0.059 | 34 |
3 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:12.178 | +0.072 | 42 |
4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:12.467 | +0.361 | 25 |
5 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:12.823 | +0.717 | 35 |
6 | 10 | ガスリー | レッドブル | 1:13.170 | +1.064 | 40 |
7 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:13.227 | +1.121 | 44 |
8 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:13.232 | +1.126 | 23 |
9 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:13.363 | +1.257 | 38 |
10 | 8 | グロージャン | ハース | 1:13.379 | +1.273 | 22 |
11 | 3 | リカルド | ルノー | 1:13.413 | +1.307 | 41 |
12 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:13.437 | +1.331 | 38 |
13 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:13.731 | +1.625 | 39 |
14 | 23 | アルボン | トロロッソ | 1:13.827 | +1.721 | 44 |
15 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:14.278 | +2.172 | 38 |
16 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:14.566 | +2.460 | 39 |
17 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:15.115 | +3.009 | 39 |
18 | 88 | クビサ | ウィリアムズ | 1:15.514 | +3.408 | 24 |
19 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:16.135 | +4.029 | 36 |
20 | 55 | サインツ | マクラーレン | 3 |
コンディション
天気 | 曇り |
---|---|
気温 | 19℃ |
路面温度 | 24℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1モナコGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | モンテカルロ市街地コース |
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設立 | 1929年 |
全長 | 3340m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |