レッドブル、V6時代初の選手権リーダーに「ホンダの努力の賜物、我々には非常に強力な戦力がある」
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レッドブル・レーシングは5月23日(日)に行われたF1第5戦モナコGP決勝を経て、2014年に始まった1.6リッターV6ハイブリッド・ターボエンジン時代初となるチャンピオンシップリーダーに躍り出た。
マックス・フェルスタッペンは1周目にラップリーダーの座を確保。後続とのギャップを維持しながらレースを組み立て、史上最強の女子テニスプレーヤーと称されるセリーナ・ウィリアムズが振るトップチェッカーを受けた。
9番グリッドからレースに挑んだセルジオ・ペレスは、タイヤを温存することで抜けないモンテカルロを戦略面で攻略。4位入賞を果たして大量ポイントを持ち帰った。
この結果、レッドブル・ホンダは計37ポイントを計上し、フェルスタッペンはドライバーズチャンピオンシップでルイス・ハミルトンから首位の座を奪い取り、チームとしてもコンストラクターズ選手権トップに浮上した。
78周に及ぶ長き戦いを終えたレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「今日はチームにとって驚異的な一日になった」と1日を振り返った。
「マックスは昨日、ポールポジションを獲得できなかった事に落胆していたが、今日は巡ってきたチャンスを両手で掴み取り、終始完璧な走りを披露して我々にとってのモナコでの5勝目を飾り、その悔しさを晴らしてみせた」
「戦略が功を奏し、チェコ(ペレス)もクリーンエアーを受けて見事なペースを刻み4位入賞を果たしてくれた」
「ホンダにとっては1992年のセナ以来の優勝であり、また、1991年以来となるチャンピオンリーダーとなった。我々がこの位置に立てたのはホンダのおかげだ。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。3台のホンダ車がトップ6に入ったのも実に見事な結果と言える」
「チームとして我々は非常に強力な戦力を持っている。シーズン最初の5レースで優勝と2位表彰台を獲得した事は、我々のチームワークと戦闘力が如何に驚異的であるかを物語っている」
「チャンピオンシップの道のりはまだ長いが、いつ何時であれ勝利は楽しむべきものだ。シャルルとフェラーリにとっては残念なレースになったが、彼らが再び先頭争いに戻ってきた事は素晴らしい事だ」
「上位を巡る選手権争いが拮抗しているだけに、今日は我々にとって重要な一歩となった」
ホーナーは妻のゲリ・ホーナーと最高技術責任者のエイドリアン・ニューイと共にレース後のピットで勝利を祝った。
次戦アゼルバイジャンGPは、モナコ同じく公道に仮設されるバクー市街地サーキットで6月6日に決勝レースが行われる。