ホンダF1長谷川祐介「失望のモナコ、アロンソのインディ挑戦を観戦します」2017年F1モナコGP決勝コメント

ホンダF1の長谷川祐介copyright hondaracingf1.com

28日(日)に行われたF1モナコGPを振り返って、ホンダF1の総責任者を務める長谷川祐介がコメントを発表した。今シーズン初のポイント獲得が期待されたマクラーレン・ホンダであったが、ストフェル・バンドーンは1コーナーでガードレールに突っ込み、ジェンソン・バトンはザウバーのパスカル・ウェーレインのマシンと衝突し、それぞれリタイヤを喫した。

天に見放された今回のレースに対して、長谷川は特に多くを語らなかったが、その言葉尻には確かに失望が漂っていた。モナコGPのチェッカーフラッグが振られた2時間後、チームのレースドライバーであるフェルナンド・アロンソがインディ500に参戦するとあって、バンドーンを含むチーム関係者の多くがレースを観戦した。

ホンダF1:モナコGP決勝を終えて

長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者

「今日のレースは残念な結果となりました。チームにとって初めてのポイント獲得のチャンスを失ってしまいました。ストフェルは12番手からのスタートを強いられましたが、今週末の彼に競争力がある事は分かっていました。実際、彼は素晴らしいパフォーマンスを見せ、チームの優れたピットストップ戦略で10位を走行していました。彼が今日見せたパフォーマンスは非常に勇気づけられるものでしたので、アクシデントでレースを終えなければならなかったのは残念ですし、ポイントが獲得できなかった事が悔やまれます」


©F1

「ジェンソンのレースにも可能性がありましたが、オーバーテイクが難しいことで有名なモナコでは、真の攻めのレースをする事ができませんでした。クラッシュは残念でしたが、彼の明るい性格は今週末のチームに素晴らしい熱意をもたらしてくれました。チームの全員が彼とのレースを楽しんだと思います。次はモントリオールですが、その前にフェルナンドのインディ500の戦いを見るためにテレビに釘付けになる予定です」


インディ500での優勝が期待されたアロンソは残念ながらリタイヤとなったものの、ホンダとF1を戦ってきた佐藤琢磨が、日本人として初めてこの歴史あるレースを制した (参考:2017年インディ500結果とダイジェスト)

昨年よりホンダF1のトップを仕切っている長谷川は、以前琢磨のレースエンジニアを務めていた。同じホンダエンジンを搭載したマシンで琢磨が歴史に名を刻んだ一方、伝説の名前冠するF1チームがダブルリタイヤを喫したことについて、苦悩する指揮官は何を思ったのだろうか?

2017年第6戦F1モナコGP決勝レースの詳細については、F1モナコGP《決勝》結果とダイジェストを参照されたい。

F1モナコGP特集

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