ダニエル・リカルド、”励ましの声”も届かず「こんなに後方だなんて…」角田裕毅とは対照的に抱えた問題点

13番手でQ2敗退を喫した予選を経てインタビューに応じるダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)、2024年5月25日F1モナコGPCourtesy Of FORMULA 1

「Q3が最低ライン」としていたダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)だが、5月25日のF1モナコGP予選では13番手に終わった。

チームメイトの角田裕毅はQ3に駒を進めて8番手タイムを刻んだ。クルマに問題はなかった。何が悪かったのか?チーム無線ではタイヤのウォームアップに苦労する様子がうかがわれた。

「僕が今日、個人的に苦しんでいたのは1周目からタイヤの全てを引き出す事だった。特にリアのグリップが重要なここでは、最初のラップを速く走ってタイヤをしっかりと機能させておかなきゃならない」とリカルドは振り返る。

「でも正直に言うとフロントに苦戦したんだ。フロントが原因で、タイトな中間セクターでラップタイムをひどく失っているように感じた」

「他の人達はそれができていたのに。そこが僕にとっての問題だった」

「コンマ3秒は稼げたかもしれないけど、必要なコンマ6・7秒は稼げなかった。ここではそれが痛手になる。予選がとても重要だからね」

「予選がこんなに後方なんて受け入れがたいし、ここで走るのは楽しいけど、こうなると楽しさも半減してしまう」

モナコではアンダーカットが強力に機能する上に、トップ10からさほど離れているわけでもなく、黄旗や赤旗など何が起こるか分からないから楽観的でいなきゃ、との励ましも今のリカルドには届かなかった。

「もちろん、楽観的でいることは大切だけど、今はどれだけ楽観的になれるか分からないな」とリカルドは語る。

「昨日は良い感じだったし、今日に向けて期待していたのに、少しばかり後退してしまったみたいだ。克服できるよう頑張るよ」

技術規定違反に伴いニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)に失格処分が下されたため、リカルドは12番グリッドからレースに臨む。


2024年F1モナコGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。

決勝レースは日本時間5月26日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1モナコGP特集

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