角田裕毅、フラットスポットで後手に回るも好タイム…本人不満も「前向きだ」とアルファタウリ
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アルファタウリの角田裕毅は5月27日(金)に行われたF1第7戦モナコGPの初日FP1で11番手タイムを刻むと、FP2ではポジションを一つ上げて10番手を記録。自身2度目のモンテカルロで上々の滑り出しを見せた。
ただし本人としてはあまり満足のいく内容ではなかったようで、FP2では新品ミディアムに履き替えた直後にサンテボーテでタイヤをロックアップ。フラットスポットができた事で走行を続けられない程のバイブレーションが発生し、走行時間を失った。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは角田裕毅の初日について「FP2でユーキはミディアムタイヤでの序盤にフロントタイヤをロックアップさせてしまった」と振り返った。
「その結果、振動がかなり激しくなってしまい走行を続ける事ができず、他車がソフトでの周回に取り組み始まるまで、幾らか走行時間を逃す事になってしまった」
屈指のドライバーズサーキットにおいて走行時間を失うのは確かに理想的とは言えず、エドルズは「これにより少し後手に回る事になった」と認めながらも「それでも良いラップタイムを記録することができた」と付け加えた。
また僚友ピエール・ガスリーが7番手を記録した事に触れて「ここでは予選が全てだから、2台ともがトップ10内に入れたことはポジティブだ。今は明日に向けてトラックコンディションの変化を監視することが我々の仕事だ」と語った。
自分自身と自分が改善すべき点に集中
角田裕毅
FP2: 10位 1分14秒134 / FP1: 11位 1分15秒536
今日はかなり難しい一日でした。両セッションとも、殆ど全てのプッシュラップでトラフィックに遭ってしまい、満足のいくクリーンな走りができませんでした。
おまけにFP2では、新品タイヤの1セット目でミスによって大きなフラットスポットを作ってしまい、最初のスティントを予定より早く終えなければなりませんでした。
明日は状況が良くなる事を願いますが、どうなるかはある程度は予想がつきますし、誰もが同じ状況に直面しているわけで、僕としては予選に向けて自分自身と自分が改善すべき点に集中しなければなりません。
なおFP2でケビン・マグヌッセン(ハース)の走行を妨害したとして、スチュワードは角田裕毅に今季4回目の戒告処分を科した。10グリッド降格まであと一つに迫った。
初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール。2番手には僚友カルロス・サインツが続きフェラーリが1-2体制を築いた。3番手にはコンマ4秒遅れでセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
2022年F1モナコグランプリ3回目のフリー走行は日本時間5月28日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。