フェルスタッペン「大惨事になり得た」僚友ペレスの弾丸スモーク発進、”気に食わぬ”ボラード破壊を語る

優勝したランド・ノリス(マクラーレン)とパルクフェルメで肩を組む2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2024年5月5日F1マイアミGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルのチームメイト、セルジオ・ペレスがタイヤスモークを上げながら突っ込んできたスタート直後のターン1での一件についてマックス・フェルスタッペンは「大惨事になり得た」として、大事に至らず「運が良かった」と振り返った。

F1マイアミGPポールシッターのフェルスタッペンは誰よりも早くターン1に到達し、アウト側からターンインした。すると、ブレーキングが遅れてタイヤをロックアップさせたペレスがイン側から弾丸のように直進。1号車RB20のリアに接触した。

幸いにも「かすり傷」がつく程度であったため、両車はその後もレースを続けて無事に完走したものの、一つ間違えばダブルリタイヤというレッドブルにとって悪夢の結末を迎えた可能性もある。

一件について問われたフェルスタッペンは苦笑を浮かべながら「ターンした際に、彼がロックアップする姿を見ていたから、接近してくるのは結構、意識してたんだ」と答えた。

「レースが終わった後に見てみたんだけど、ディフューザーにかすり傷みたいなものがあった。間違いなく何かがぶつかったんだと思う。あれは本当に危なかったね」

「もちろん、チームにとっても大惨事になっていたかもしれない。だから運が良かったよ」

フェルスタッペンはマイアミ・インターナショナル・オートドロームでの57周のレースで、これとは別にもう1回、接触事故に遭った。

それは22周目のことだった。フェルスタッペンはターン13・14のシケインに設置されたボラードに衝突し、無線を通してチームにフロントウイングのダメージをチェックするよう依頼した。

ボラードの件に問われたフェルスタッペンは「あそこに立ってるのが気に食わなかったから、フロントウイングの耐久テストを兼ねて取り外してやろうと思ったんだ」と冗談を飛ばした。

「クラッシュテストの結果、ダメージはなかった。コーンが無くなったおかげで、みんな、その後は自由に走れるようになったんじゃないかな!」

チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、この接触により「フロアがダメージを負った」としているが、当のフェルスタッペンはクルマが損傷していたかどうかは分からないと説明した。

「特に違和感はなかったし、どうなんだろうね。もしかするとダメージを負っていたのかもしれなけど僕には分からない」とフェルスタッペンは語る。

「ぶつかった後もペースは変わらなかったから、ダメージがあったのかどうかよく分からないんだ」

フェルスタッペンはこの日のレースをポールからスタートしながらも、セーフティーカー(SC)導入で利を得たランド・ノリス(マクラーレン)に逆転され2位に終わったが、「今日、ランドに負けた事を本当に嬉しく思う」と述べ、友人の初優勝を心から祝福した。


2024年F1第6戦マイアミGPでは、予選5番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)がデビュー6年目、キャリア110戦目にして念願の初優勝を飾った。F1史上114人目のウィナーの誕生だった。

イモラ・サーキットを舞台とする次戦エミリア・ロマーニャGPは5月17日のフリー走行1で幕を開ける。

F1マイアミGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了