問題多発のフェルスタッペン「難しいかも」と苦戦覚悟も、レッドブルは巻き返しを楽観視
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レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは5月6日(金)に行われたF1マイアミGPの初日FP1で3番手タイムを記録。上々の滑り出しを見せたものの、続くFP2では相次ぐトラブルの影響でノータイムに終わった。
暑いコンディションの中、オーバーヒートに苦しんだFP1でフェルスタッペンは、タイトコーナーが続くセクター2最終盤で軽く壁に触れる場面があった。
そこでチームは「予防的措置」として、FP2に向けてギアボックスとインタークーラーの交換作業に取り組んだ。これによりセッションの冒頭半分は失われ、更にコースに出た直後には油圧に問題を抱え、挙げ句に右リアブレーキの出火に見舞われた。
トラブルについてチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「ギアボックスとクーラーの1つを交換した後、コースに出たものの、油圧に関する問題が発生し、残念ながらブレーキにダメージを負ってしまった」と説明した。
この結果、フェルスタッペンのFP2はアウトラップの僅か1周に留まり、一度もタイムを計測できないまま初日を終える事となった。
フェルスタッペンは「今日はあまり良い一日じゃなかった。コースを学んでスピードを上げていこうと思っていたんだけど計画通りにはいかなかった」と初日を振り返った。
「油圧系統に問題が出てしまい、走り出したとたんにステアリングが効かなくなってしまった。それにブレーキからの出火もあったり、色々と問題を抱える事になった」
新サーキットにおける週末では、トラブルなく走り込んでコースへの習熟を深めると共にデータを収集することが何よりも重要だ。フェルスタッペンは予選と決勝に向けて苦戦を覚悟している。
「僕のクルマに関してはデータがあまり取れなかったから、予選と決勝に向けては難しいかもしれない。でもベストを尽くすよ」
「もちろん、明日は挽回するつもりで挑むし、チーム一丸となって問題を克服していく。予選で良い位置につけると良いね」
フェルスタッペンが悲観的な見方を示した一方でホーナーは、フェルスタッペンの天性の適応力に期待を寄せている。
レッドブルの指揮官は「ストリート・サーキットでは、自分のやり方を見つける事が重要だが、その点マックスは新しいサーキットに適応するのが得意だから、必ずやタイムを上げてくれるはずだ」と述べ、楽観的な姿勢を見せた。
初日をトップで締め括ったのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)をコンマ1秒差で退けた。3番手にはコンマ2秒遅れでセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
F1マイアミグランプリ3回目のフリー走行は日本時間5月7日(土)26時から、公式予選は同29時から1時間に渡ってマイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催される。