F1メキシコGP タイヤ配分:カレンダー随一の長さを誇るピットレーン、主流戦略はワンストッパーか
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2018年F1世界選手権第19戦 メキシコGPのドライバー別タイヤ選択が公表された。コース表面がスムーズなエルマノス・ロドリゲス・サーキットに持ち込まれるのは、赤スーパーソフト、紫ウルトラソフト、桃色ハイパーソフトの3種類のピレリタイヤ”P Zero”。これは、市街地コースであるモナコ、カナダに持ち込まれたのと同じ組み合わせのコンパウンドである。
エルマノス・ロドリゲスは路面の荒れが少ないために、タイヤ摩耗とデグラデーションが低い。空気密度が薄くダウンフォース量が減少するために、マシンのグリップの大半はメカニカルとタイヤに頼らざるを得ない。こうした理由から、ピレリは全7種類のドライコンパウンドの中で最も柔らかいハイパーソフトタイヤを投入する。
ルノー・スポールとアルファロメオ・ザウバーがハイパーソフトを10セット選択した以外は、各チーム共に概ね似たようなアロケーションとなっている。強いて言えば、メルセデス勢が中間コンパウンドのウルトラソフトをルイス・ハミルトンに3セット、バルテリ・ボッタスに4セット用意しており、ライバルよりも若干多め。
昨年のウィナー、マックス・フェルスタッペン(Red Bull)は、バーチャル・セーフティーカーの助けもあってウルトラソフトからスーパーソフトへと繋ぐワンストッパーを採用。ピットレーンが他のサーキットと比べて長いため、チームは可能な限り1ストップを目指す事になる。昨年よりも1段階柔らかい組み合わせが投入された事で、各チームがどのような戦略を採用するかに注目が集まる。
F1メキシコGPは、日本時間2018年10月27日(土)0時からのフリー走行1で幕を開ける。