ラッセル最速、角田裕毅は3番手…アルボン&ベアマンの事故を含む2度の赤旗中断 / F1メキシコGP 2024《FP1》結果と詳報
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シーズン20戦目となる2024年F1世界選手権メキシコGPのFP1では、2度の赤旗中断を経て、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がカルロス・サインツ(フェラーリ)にコンマ3秒をつけタイムシートのトップに立った。角田裕毅(RB)は3番手を刻んだ。
終盤に向けて「エンジンに何か問題がある。パワーがない」と訴え、走行時間を失ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は4番手につけた。僚友で地元の英雄、セルジオ・ペレスは10番手でクルマを降りた。
マクラーレン勢は揃って苦戦し、ラッセルからコンマ9秒遅れの6番手に留まったオスカー・ピアストリは「かなりひどい感じがする。正直、何が悪いのか分からない」と語り、ラップの続行をためらう様子を見せた。
ランド・ノリスの代わりに若手枠から出走したパトリシオ・オワードは、同じMCL38をドライブしたピアストリからコンマ3秒遅れの13番手でセッションを終えた。
このセッションには、計5名の若手ドライバーが参加した。オワードのラップは5名の中で、12番手を刻んだアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)に次ぐものだった。
セッション開始5分、ターン1手前のレーシングライン上にデブリが確認され、マーシャルによる撤去のために最初の赤旗が振られた。このデブリを踏んだアントネッリはフロアにダメージを負った。
2回目の赤旗は、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)とオリバー・ベアマン(フェラーリ)が関与したインシデントによるものだった。
プッシュラップ中のアルボンは、低速走行中のベアマンにターン9で追い付き、これを交わそうとした際にクルマのコントロールを失い、右リアをベアマンの左フロントにぶつけた後、バリアに激突した。
中断は約15分間に及び、セッションは残り24分で再開された。
アルボンは無線を通してベアマンを非難したが、スチュワードは調査を経て、お咎めなしとする決定を下した。ザウバーC44をドライブしたロバート・シュワルツマンに関しては、この事故の直後に振られた二重黄旗下で角田裕毅を追い抜いたとして、5グリッド降格ペナルティが科された。
リアム・ローソンは角田裕毅からコンマ3秒遅れの10番手を記録した。RBとコンストラクターズ選手権6位を争うハースは、ニコ・ヒュルケンベルグが5番手と、今週末も好調を感じさせた。
FP2は日本時間10月25日(金)31時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2024年F1第20戦メキシコGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:17.998 | 24 | |
2 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:18.315 | +0.317 | 25 |
3 | 22 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 1:18.699 | +0.701 | 24 |
4 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:18.839 | +0.841 | 14 |
5 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:18.904 | +0.906 | 18 |
6 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:18.958 | +0.960 | 24 |
7 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:18.996 | +0.998 | 22 |
8 | 77 | ボッタス | ザウバー | 1:19.048 | +1.050 | 24 |
9 | 30 | ローソン | RB ホンダRBPT | 1:19.093 | +1.095 | 26 |
10 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:19.094 | +1.096 | 23 |
11 | 43 | コラピント | ウィリアムズ | 1:19.109 | +1.111 | 21 |
12 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:19.200 | +1.202 | 19 |
13 | 29 | オワード | マクラーレン | 1:19.295 | +1.297 | 21 |
14 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:19.335 | +1.337 | 23 |
15 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:19.340 | +1.342 | 20 |
16 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:19.600 | +1.602 | 18 |
17 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:19.812 | +1.814 | 7 |
18 | 34 | ドルゴヴィッチ | アストンマーチン | 1:19.819 | +1.821 | 17 |
19 | 97 | シュワルツマン | ザウバー | 1:19.988 | +1.990 | 18 |
20 | 38 | ベアマン | フェラーリ | 1:21.256 | +3.258 | 7 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 18℃ |
路面温度 | 43℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1メキシコGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | エルマノス・ロドリゲス・サーキット |
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設立 | 1962年 |
全長 | 4304m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |