レッドブル、メルセデスに僅差の3-4発進…トップ5にホンダ勢3台 / F1メキシコGP《FP1》結果とダイジェスト
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シーズン18戦目となる2021年F1世界選手権メキシコGPが現地11月5日に2年ぶりにエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開幕を迎えた。
日本時間26時30分からの金曜1回目のフリー走行を制したのはバルテリ・ボッタス。1分18秒341のトップタイムを記録し、チームメイトのルイス・ハミルトンが1000分の76秒差で2番手に続いた事でメルセデスが1-2発進を切った。
例年、高地メキシコシティでのレースで支配的な強さを誇ってきたレッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがコンマ1秒遅れの3番手、母国レースを迎えるセルジオ・ペレスがコンマ25秒遅れの4番手と、タイトル争いのライバルに迫るタイムを記録した。両者は特別仕様のレーシングスーツを着用して週末に臨んだ。
路面条件が悪く、両陣営のプログラムが大きく異なっていたため直接比較するには時期尚早だ。メルセデスは2セットのソフトタイヤで60分間のセッションを消化したが、フェルスタッペンは大部分をハードでの走行に費やし、ペレス共々ソフトは1セットを使っただけだった。
メルセデスは夏休み以降、すべてのFP1セッションでトップに立っているが、必ずしもそれがレースでの勝利に繋がるとは限らない。シルバーアローのペースは本物だろうか?それともレッドブルが午後FP2で実力の一端を見せつけ引き離すのだろうか?
金曜午前の現地メキシコシティは晴天に恵まれ、セッションは気温18℃、路面温度39℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。レッドブル・ホンダはハード、メルセデスはソフトを中心に走り込んだ。
メキシコはカレンダーの中で最も海抜が高い。FP1開始時点での気圧は784.9hPaと平地に比べて22%程空気が薄かった。こうした環境ではダウンフォースが低減し、エンジン、特にターボチャージャーに大きな負荷を掛かる。
トラックリミットはターン1~3、4、8、11に設定された。これに関してボラードを回り込んでコースに復帰せよとの支持を守らなかったとして、スチュワードはキミ・ライコネン(アルファロメオ)と共にハミルトンを審議の対象としてセッション終了後に聴取と調査が行い、叱責処分を下した。
普段使われていないため、例年週末の出だしは路面コンディションが劣悪だ。シャルル・ルクレール(フェラーリ)はコースに出るやいなや「凄く埃っぽい」と報告。その直後、最終ターン16でリアを滑らせ車体後方から外側のバリアに衝突した。
すると数分も立たない内に今度はペレスが同じ場所で同じ様にクルマのコントロールを失い、リアからバリアに接触。2台共自走してガレージに戻った。デブリ回収のためにレースコントロールはバーチャル・セーフティーカー(VSC)を導入した。
Peraltada BITES!
Both Charles Leclerc and Sergio Perez slide backwards into the barrier and pick up some rear wing damage 😱#MexicoGP 🇲🇽 #F1 pic.twitter.com/ZM4Jzi5F1D
— Formula 1 (@F1) November 5, 2021
結局レッドブルは11号車RB16Bからフロアを外しての作業に取り組み、ペレスがコースに戻ったのは26分後の事だった。ルクレールの方はより復旧作業に時間を要したが、幸いにも時間内にコースに戻りトータル20周を重ねた。
アルファタウリ・ホンダ勢はピエール・ガスリーがミッドフィールド最速となる5番手タイムをマーク。パワーユニット交換で最後尾ペナルティが科される角田裕毅は決勝を見据えたプログラムに取り組み、全車最多となる30周を走り込んで11番手につけた。
ファエンツァのチームの他にトップ10に2台を並べた中団はスクーデリア・フェラーリとアルピーヌだった。
カルロス・サインツはガスリーにコンマ5秒差の6番手を刻み、アルピーヌのフェルナンド・アロンソを7番手に退けた。多くをガレージ内で過ごす事となったルクレールもまた、エステバン・オコンを1000分の92秒差で抑えて8番手をマークした。10番手にはアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルが滑り込んだ。
2021年F1第18戦メキシコグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間11月5日(金)30時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第18戦メキシコGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:18.341 | 28 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:18.417 | +0.076 | 24 |
3 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:18.464 | +0.123 | 28 |
4 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:18.610 | +0.269 | 20 |
5 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:18.985 | +0.644 | 23 |
6 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:19.463 | +1.122 | 26 |
7 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:19.656 | +1.315 | 26 |
8 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:19.667 | +1.326 | 20 |
9 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:19.759 | +1.418 | 20 |
10 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:19.858 | +1.517 | 27 |
11 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:20.011 | +1.670 | 30 |
12 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:20.026 | +1.685 | 26 |
13 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:20.030 | +1.689 | 27 |
14 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:20.273 | +1.932 | 25 |
15 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:20.301 | +1.960 | 26 |
16 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:20.344 | +2.003 | 27 |
17 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:20.517 | +2.176 | 23 |
18 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:21.580 | +3.239 | 23 |
19 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:22.144 | +3.803 | 27 |
20 | 9 | マゼピン | ハース | 1:22.819 | +4.478 | 24 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 18℃ |
路面温度 | 39℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1メキシコGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | エルマノス・ロドリゲス・サーキット |
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設立 | 1962年 |
全長 | 4304m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |