メルセデス、フェルスタッペン問題の再審理を要求!F1サンパウロGP 物議のターン4新動画公開を経て

F1サンパウロGP決勝レース48周目のターン4に向かうマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のオンボード映像、2021年11月14日インテルラゴス・サーキットにてCourtesy Of FORMULA 1

F1第19戦サンパウロGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がルイス・ハミルトンをコース外に追いやったと物議を醸した一件について、メルセデスは国際自動車連盟(FIA)に再審理を要求した。

追撃体制のハミルトンに対し、フェルスタッペンは48周目のターン4でブレーキングを遅らせ、鼻先一つ前でコーナーに進入すると、エイペックスを捉えずアウト側に膨らんでいった。横に並んでいたハミルトンは回避行動を強いられ、2台共々ランオフエリアに飛び出した。

フェルスタッペンはラップリーダーの座を守ったが、その6周後に同じ場所でハミルトンにオーバーテイクを許し、最終2位でチェッカーフラッグを受けた。一件はスチュワードによって記録されたものの、審議不要と判断され調査が行われる事はなかった。

ターン4の一件に対する両者の見解

メルセデスは決勝翌々日の11月16日(火)、当時は入手できなかった新たな証拠が出てきたとして、FIAに対して再審査を要求した。これは決勝レース中に当局が入手出来なかったとされるフェルスタッペン車の前向きオンボードカメラの以下の映像だと考えられる。F1は同日、これを新たに公開した。

チームは声明の中で「我々メルセデスAMGペトロナスF1チームは、ブラジルGPの48周目に発生したターン4での44号車と33号車のインシデントに関して、国際スポーティング・コード第14条1項1の定めに基づき、スチュワードが決定を下した際に入手できなかった新たな証拠と共に、本日、再審理請求権の行使を要求した」と述べた。

レギュレーションはチームに対して再審請求権を認めている。これはレッドブル・ホンダがイギリスGPでのフェルスタッペンとハミルトンとの接触の一件に際して行使したものと同じ権利で、新たな重要証拠の提出を要件に再審理を認めるものだ。

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再審査が認められ、フェルスタッペンの動きに問題があったと判断される事になれば、5秒のタイム加算や次戦でのグリッド降格など、何らかのペナルティが科される可能性もある。

そうなった場合、チャンピオンシップ争いへの影響も懸念される。例えば5秒のタイムペナルティが科されればフェルスタッペンは3位に降格となり、3ポイントを失ってハミルトンに対するリードは11点にまで縮まる事になる。

伝えられるところによるとレッドブル・ホンダ側は、メルセデスが再審査に踏み切ったことに驚いているという。

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