マクラーレンF1「やれる」アストンのみならず79点差のフェラーリ逆転も視野
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飛ぶ鳥を落とす勢いのマクラーレンはF1第18戦カタールGPを終えて、アストンマーチンとの差を11点にまで縮めてコンストラクターズ選手権4位を完全に射程に捉えたが、2人のドライバーは79点差の3位フェラーリを逆転する事も夢物語ではないと考えている。
大規模アップグレードが投入された7月のオーストリアGP以降、フィールドの後方を彷徨っていたマクラーレンは一気に上位を争う競争力を手に入れた。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは日本とカタールで2戦連続のダブル表彰台に上がり、マクラーレンはこの2つの週末で80ポイントもの大量得点を積み上げた。
シーズン残り5戦でフェラーリを逆転する事は可能か?と問われるとノリスは「やれる。そう思う。数レース前はアストンに対して70ポイント台の差があった。フェルナンド(アロンソ)は僕らがいい気になってるって言ってるけどね!」と答えた。
「僕らはメルセデスが本当に速いことを知っている。おそらく今日の彼らの速さは僕らとほぼ同じだろう。だから、もし彼らがクリーンな週末を送れば、僕らはもう少しトリッキーな週末を強いられるだろうし、自信を持って言えるわけじゃないけどね」
「自信を持つべきだとも思うけど、幾つかのレースではそれほど強力なパフォーマンスを発揮できないだろうって事も分かっている」
ジョージ・ラッセルはカタールGPの1周目にメルセデスのチームメイト、ルイス・ハミルトンと接触して最後尾に転落するも、ノリスに続く4位でチェッカーフラッグを受けた。
カタールで2位表彰台に上がったピアストリもまた、打倒フェラーリに向けて意欲を示した。
「鈴鹿とここは、かなり前の段階から僕らにとって有利だろうと踏んでいたコースだし、今後は僕らにとって難しいレースもあると思う。他のチームの方が合っているようなレースもあるはずだ」とピアストリは語る。
「レース5回とスプリント2戦で79ポイントだよね? 大きな挑戦だと思うけど、やってみるよ。今の差を考えるとアストンを倒すのは十分に可能だと思うし、僕らならやれるはずだ」
2023年F1第18戦カタールGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季14勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。2位はオスカー・ピアストリ、3位はランド・ノリスと、前戦日本GPに続きマクラーレンがダブル表彰台に上がった。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台とする次戦アメリカGPは現地10月20日のフリー走行1で幕を開ける。