マゼピン、F1シート喪失の危機一層…侵略受けるウクライナがロシアドライバー追放を要請。FIA緊急会合へ

グリッド上で決勝に向けて準備するハースのニキータ・マゼピン、2021年9月12日F1イタリアGPにてCourtesy Of Haas

ロシア軍によるウクライナ侵攻を経て、F1キャリアの継続が危ぶまれているニキータ・マゼピンの立場が更に厳しいものとなった。ハースF1チームとウラルカリ社との今後の関係如何に関わらずシートを喪失する可能性がある。

ウクライナ自動車連盟(FAU)は2月27日(日)、F1や世界耐久選手権(WEC)などを統括する国際自動車連盟(FIA)に対して、ロシアまたはベラルーシが発行するライセンス保持者の競技参加を認めないよう訴えると共に、両国での大会の開催中止、両国出身者のFIA組織からの追放など、6つの項目を要請した事を明らかにした。

モハメド・ベン・スレイエムFIA会長は軍事侵攻が開始された24日、FAUのレオニード・コトシュチェンコ会長に対して文書を送り、その中で「私並びにFIAの全面的なサポートを保証する」と語った。

なおF1は既に、9月にソチ・オートドロームで予定されていたF1ロシアGPの事実上の開催中止を発表しており、世界ツーリングカー・カップ(WTCR)並びにインターコンチネンタル・ドリフティング・カップもロシア大会の事実上の中止を決定している。

ベン・スレイエムFIA会長は28日(月)、翌1日(火)に世界モータースポーツ評議会(WMSC)を緊急招集して悪化するロシア、ウクライナ情勢を議題に話し合いを行い、追って何らかの発表を行うと説明した。

FIAを含む国際競技連盟に選手除外勧告

WMSCがFAUの訴えを受け入れた場合、マゼピンはウラルカリ社とチームとのタイトルスポンサー契約の如何に関わらず、競技会からの追放を強いられる事になる。

マゼピンの父ニキータが所有するウラルカリ社との今後の関係についてハースは、今週中に何らかの決定を下すとしている。

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