ヘルムート・マルコ、ミンツラフとの会談を経て停職処分回避…レッドブルF1残留へ
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レッドブルGmbHの企業プロジェクト・新規投資部門CEOを務めるオリバー・ミンツラフとの会談を経てレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、職務を続けるべくチームに留まると説明した。
F1第2戦サウジアラビアGPの決勝を前に、何らかの機密情報のリークに関わった疑いがあるとして、レッドブルがマルコを調査中との報道が飛び交った。マルコは詳細について語らなかったが、自身が停職処分となる可能性を認めた。
この情報漏洩に関しては、女性従業員への不適切な行為に関するクリスチャン・ホーナー代表を巡る疑惑との関連を指摘する声も出ていた。
機密情報のリークが事実だとすれば、停職処分どころか懲戒解雇となる事態が予想される。自身をF1へと導いた恩師マルコを巡る騒動を受けマックス・フェルスタッペンは予選後の会見の中で、マルコが意に反してチームを去ることになれば、レッドブルでの自身の将来を再考すると強く示唆した。
その翌日、ジェッダ市街地コースの決勝レースを前に行われたミンツラフとの話し合いを経てマルコは、レッドブルから処分を受ける事はないと説明し、根拠のない噂が調査の発端になったと仄めかした。
英「Sky Sports」によると、ミンツラフとの会談についてマルコは「とても良いミーティングだった。全てがクリアになったと思う」と述べ、「議論を経て我々は、これらの噂は流布されたものであり、法的な背景はないと判断した」と付け加えた。
停職処分を受けるのか?との質問に対しては「いやいや、仮にそういった希望や考えを持っている者がいたとしても、法的根拠はない」と答えた。
また「19年に渡って共に働いてきたのだから、そうしない理由が何処にあるんだ? ただ、物事は解決されなければならない」と述べ、詳細不明の「物事」が解決されればホーナーと共に働く事を阻害するものはないとも示唆した。
一方のミンツラフはマルコとの会談について「私が言えるのは、良い会話ができたという事だけだ」と語り、フェルスタッペンが今後もチームに留まると思うか?との質問に対して「もちろん、彼には契約がある」と答えた。
伝えられるところによるとミンツラフはこの後、ドバイを訪問し、レッドブルGmbHの大株主、チャルーム・ユーウィッタヤーと会談する予定だとされる。