ルクレール、メキシコでの「不品行発言」で処罰も フェルスタッペンとは異なり”社会貢献活動命令”逃れる

パドックで微笑むシャルル・ルクレール(フェラーリ)、、2024年11月1日F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Ferrari S.p.A.

F1第20戦メキシコGP後に行われた国際自動車連盟(FIA)主催の公式会見で不適切な発言をしたとして、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がブラジルGPのスチュワードから1万ユーロ(約166万円)の罰金を科された。うち5千ユーロは12ヶ月間の執行猶予付きとなる。

レース中盤のランド・ノリス(マクラーレン)との攻防について説明する際にルクレールは、いわゆる”Fワード”を使った。その直後、不適切な言葉を口にしたことに気づき、「あ、ごめん!やばい!マックスと一緒は嫌だよ」と笑った。隣に座っていたカルロス・サインツは、チームメイトのために、自らの口で「ピー音」を鳴らした。

今年9月のシンガポールGPの記者会見では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が同様の言葉を口にして、「公共の利益に資する活動」に従事するよう命じられた。

当時、ルクレールが処罰はおろか召喚すらされていなかったことから、フェルスタッペンはサンパウロGPの開幕に先立ち、FIAの言葉狩りは「僕だけに適用されるみたいだ」と不満を漏らした。

ジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団は、イベント初日を迎えた金曜、FIA国際競技規則(ISC)第12条2項1号k違反の疑いがあるとしてルクレールを召喚。スプリント予選後に聴聞会を開催した。

スチュワードは「FIAの方針として、プレスカンファレンスなどの公的な場での言葉遣いは、一般的な標準に適合し、幅広い視聴者にふさわしいものでなければならない。特に、F1ワールドチャンピオンシップの参加者は、内外でロールモデルとされるため、発言には適切な言葉遣いが求められる」と指摘した。

ルクレールが口にしたFワードについてスチュワードは、先の規定で定義されている「不品行」に該当するとしたが、同時にこの言葉が特定の人やグループに向けられたものではなかったこと、そしてルクレールがすぐに謝罪した点を考慮し、フェルスタッペンのケースほど深刻ではないとして、執行猶予付きの罰金を科す決定を下した。

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