ホンダF1、2台ともが接触事故によって不運な結果に「実力が発揮できず残念」と田辺TD

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターcopyright Honda

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが2日(日)に行われたF1第14戦イタリアGP決勝を終えて、レース内容と週末を振り返った。

トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが5列目9番手から、ブレンドン・ハートレーはニコ・ヒュルケンベルグとダニエル・リカルドのPU交換ペナルティの恩恵を受け、8列目16番手からスタート。4戦連続のポイント獲得に向けてレースに挑んだ。


© Getty Images / Red Bull Content Pool、クラッシュしたハートレー

スタート直後のホームストレート。ハートレーはイン側に並びかけてきたザウバーのマーカス・エリクソンに幅寄せを食らいクラッシュ。フロント周りを中心にマシンが破損しリタイヤを強いられた。コース上にはイエローフラッグ。レースは4周目にリスタートを迎えた。

これを追い抜きのチャンスと捉えたガスリーは、リスタートと同時に前走のフェルナンド・アロンソにオーバーテイクを仕掛けるも接触。その後もダニエル・リカルドとの接触がありマシンバランスが悪化し徐々に失速。後続のオーバーテイクを許す事となり15位でフィニッシュ。トロロッソ・ホンダの連続入賞記録は3で途絶えた。

HONDA:実力が発揮できず残念

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

トロロッソにとってのホームレースでしたが、2台ともが不運な接触に巻き込まれ残念な結果となってしまいました。ブレンドンはスタート直後にザウバーのマシンに接触し、リタイアを強いられる事となってしまいました。ピエールの方は、セーフティーカーからのリスタート時にオーバーテイクを試みた際、マクラーレンのマシンとの接触がありました。この影響でマシンバランスが大きく崩れ、その後はペースを上げられない状況となりました。

昨日の予選で力強いパフォーマンスを見せていただけに、それを決勝で見せられず非常に残念です。良い形でヨーロッパラウンドを締め括る事はできませんでしたが、次はテクニカルサーキットが舞台となるシンガポールGPです。ここ2戦続いた高速サーキットとは異なり、我々のマシン特性に合ったトラックだと思いますし、気持ちを切り替えて、確実にポイントを獲得すべく準備を進めていきたいと思います。


53周で争われた決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、僚友バルテリ・ボッタスのサポートを得て逆転優勝。2位は地元フェラーリのキミ・ライコネン。3位表彰台には今回のレースの影の主役ボッタスが滑り込んだ。

F1サーカスはヨーロッパラウンドに別れを告げ、9月14日(金)から始まるシンガポールGPへと向かい、戦いの舞台をアジアに移す。

F1イタリアGP特集

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