ピエール・ガスリー、予選6番手から流れ一変…不運のリタイヤ「イニシャルラップの段階で何か変だった」
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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは予選6番手の好成績を収めながらも、スプリント予選ではクラッシュを喫し、更にレースではリタイヤという不運な週末を余儀なくされた。
ガスリーは決勝を前に、別スペックのES(バッテリー)を含む全PUコンポーネントを交換。更にギアボックスを新調しクルマに変更を加えた事でピットレーンスタートとなった。
シートからウイング、ノーズ、ブレーキ、フロア等、大幅な変更作業が行われたため調整が必要で、レコノサンスラップでガスリーは「こんなんじゃレース出来ないよ!」とクルマの問題を訴えていた。
その後の調整を経て問題は解決したかに思われたが、レースが始まるとどうやらこれに関連するトラブルに見舞われたようで、3周目にガレージにクルマを入れリタイヤした。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは「システム上の問題」が発生した事でリタイヤを余儀なくされたと説明し「金曜日にピエールが残してくれた好成績をポイントに結びつける事ができず本当に悔しい」と胸の内を明かした。
母国レースを迎えたアルファタウリ・ホンダはブレーキトラブルで角田裕毅も決勝をスタートできておらず、チェッカーフラッグを前に2台揃って姿を消す悪夢のような週末となった。
イニシャルラップの段階で何か変だった
ピエール・ガスリー決勝: DNF, グリッド: ピットレーン
予選では再び力強い結果を残せたし、今週末は最高のスタートを切ることが出来たけど、昨日のスプリント予選以降の流れには本当にガッカリだ。
イニシャルラップ(レコノサンスラップ)で何かがおかしい事は分かっていたんだけど、レースの開始までに修復する事ができなかった。
正確な原因はまだ分かっていないけど、残念ながらクルマをリタイアさせる他になかった。ここはチームのホームレースだし、2台両方を失う結果になってしまい辛い。
クルマに高いパフォーマンスがある事は分かっているから、とにかく懸命に仕事に取り組んで次のレースに向けて準備を整えていきたい。
9月12日(日)にモンツァ・サーキットで行われた2021年F1第14戦イタリアグランプリ決勝レースでは、タイトル争いを繰り広げる2台がクラッシュによるリタイヤを喫するなど波乱の展開となり、3番グリッドからスタートしたダニエル・リカルドが移籍後初優勝を飾り、2位にランド・ノリスが続いた事でマクラーレンが1-2フィニッシュを果たした。3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。
ソチ・オートドロームを舞台とする次戦ロシアGPは9月24日のフリー走行1で幕を開ける。