ポール逃した自身に”激怒”とハミルトン「アントネッリなら、もっとチームに相応しい結果を…」

ヘルメットを被ってガレージに立つルイス・ハミルトン(メルセデス)、2024年8月31日F1イタリアGP予選Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

ポールポジションの可能性を感じながらも6番手に終わったF1イタリアGP予選を経てルイス・ハミルトンは、自分自身に「激怒している」と語り、後任のアンドレア・キミ・アントネッリであれば、メルセデスにもっと相応しい結果を残せたかもしれないと口にした。

7度のF1ワールドチャンピオンは3回のプラクティスの内の2回でタイムシートのトップに立ち、予選でもQ2でトップ通過を果たしたが、肝心のQ3では最初のラップで4番手に留まり、最終ラップではタイムを更新できず、フェラーリ勢に交わされ6番手に後退した。

モンツァでのこの日の予選は今シーズンの中で最も僅差のポール争いが繰り広げられた。最速を刻んだランド・ノリス(マクラーレン)と6番手との差は僅かコンマ1秒に過ぎず、ハミルトンは「怒り狂ってる。だってポールを獲得できたはずなんだから」と語り、自身の不甲斐なさに対する苛立ちを口にした。

「少なくともフロントロウは穫れたはずなのに、最後に自分の仕事をやり遂げられなかった」

「ターン1と2に向けてコンマ15秒を失い、さらに最終コーナーでもコンマ1秒失った。責めるべきは他でもない自分自身だ」

「…ここしばらくは予選が僕の弱点になっている。原因が分からない。でも、挑戦し続けるよ」

ハミルトンは今年2勝を挙げているものの、ポールポジションは獲得できておらず、僚友ジョージ・ラッセルに対する予選成績は4勝12敗と大きく負け越している。

レースへの見通しについて尋ねられたハミルトンは「多分、これからの数時間は自分自身を責めることになると思うけど、結局のところは前に進むしかない」とした上で、18歳のイタリア人ドライバーの方が自身よりも上手くやれるかもしれないと語った。

「レースカーと言う点で僕らには良いクルマがある。チームは今週末、本当に素晴らしい仕事をしてくれた。クルマの調子は前回のレースより遥かに良い」

「チームはもっと良い結果を得るに値する。キミならそれができるかもしれない」

予選当日の朝、メルセデスは2025年にフェラーリに移籍するハミルトンの後任として18歳の新人、アントネッリの起用を正式発表した。

モンツァはオーバーテイクが困難なコースとして知られる。ハミルトンは既に逆転優勝の可能性を除外しており、フェラーリを下しての表彰台獲得を目指していく。


2024年F1イタリアGP予選ではランド・ノリスがポールポジションを獲得。2番手にオスカー・ピアストリが続き、マクラーレンがフロントロウを独占した。

決勝レースは日本時間9月1日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5,793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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