フェルスタッペン「レッドブルに不利」敗因はインテルラゴスの再舗装か、ハミルトンからも批判の声

ピットレーンを通過するマックス・フェルスタッペンの1号車レッドブルRB20、2024年11月1日(金) F1サンパウロGP FP1(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

2024年F1第21戦サンパウロGPのスプリント予選で、タイトル争いのライバルであるランド・ノリス(マクラーレン)に先行を許したマックス・フェルスタッペンは、再舗装された新しい路面がレッドブルRB20の足かせになっていると主張した。

ピットレーンを含めてインテルラゴス・サーキットは、本大会に先立ち路面が全面的に再舗装された。ピレリによると、摩耗レベルは昨年の測定値より大幅に低下したが、路面の凹凸が多いことが分かっている。

金曜のグリッド争いでノリスからコンマ3秒遅れの4番手に終わったフェルスタッペンは、「予選に入ってすぐ、明らかに出遅れているのが分かった」と振り返った。

「このクルマはバンプに弱い。舗装し直したみたいだけど、ドライビングという点では実際のところ、以前より悪化したと思う。至るところが酷くバンピーだ。僕らのクルマには不利だ」

「バンプがあるところではクルマが大きく跳ねてしまい、かなりのラップタイムを失ってしまう」

明日のスプリントレースについては、「一発のタイムでかなり遅れている場合は大抵、レースでも特に速くはないと思う」と悲観的な見解を示した。

チームメイトのセルジオ・ペレスはSQ2で敗退したが、こちらは最終ラップを前にチェッカーフラッグが振られ、改善のチャンスを失ったことが響いた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

4番手に終わったスプリント予選を経てパドックでメディアと話すマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2024年11月1日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)

再舗装の仕事の質に不満を抱いているのはフェルスタッペンだけではない。11番手でSQ2敗退を喫したルイス・ハミルトン(メルセデス)は「素晴らしい仕事をしたとは思えない」と批判した。

「乗り心地はかなり悪い。誰もがそう感じていると思う。再舗装されたけど、あまり素晴らしい仕事をしたとは思えない。誰にとってもバンピーだったと思う」とハミルトンは語った。

「まるで2022年のバクーのような感じで、ストレートでは激しく車体が打ちつけられた。車高を上げることで少しは改善されたけど、それでもコーナーではクルマが跳ねてしまい、本当にドライブしづらかった」

ハミルトンの僚友、6番手をマークしたジョージ・ラッセルも路面の状態に感心しなかった。

ラッセルは「誰にとっても同じ」としながらも、「コースはかなり凸凹していて、舗装し直したというのに、どうしてこうなったのか分からない」と語った。


2024年F1サンパウロGPのスプリント予選では、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が0.029秒差という僅差で僚友ランド・ノリスを下してポールポジションを獲得した。

スプリントは日本時間11月2日(土)23時から、公式予選は同27時から1時間に渡ってインテルラゴス・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1サンパウロGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了