インディカー第10戦ミッドオハイオ Race1 決勝:パワーが今季初優勝、佐藤琢磨挽回ならず「努力が報われないレースだった」
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2020年NTTインディカー・シリーズの第10戦「ホンダ・インディ200」の決勝レースが米国オハイオ州現地9月12日にミッドオハイオ・スポーツカーコースで行われ、チーム・ペンスキーのウィル・パワーがポール・トゥ・ウインを果たし、今季初優勝を飾った。
12号車ベライゾン・チーム・ペンスキー・シボレーを駆ったパワーは、レース直前の予選でマリオ・アンドレッティが持つ67回の史上最多記録に迫る通算60回目のポールポジションを獲得。一度足りともコーションが出る事がなかった75周のレースでチームメイトのジョセフ・ニューガーデンを7.4523秒差で退け、最多リードラップ66周と共にキャリア通算38回目の勝利を掴んだ。
© Indycar
3位はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)、4位はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、5位はライアン・ハンター=レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)という結果となった。
13ターン、2.258マイルのロードコースはオーバーテイクが難しく、また昨年と比べてレース周回が減少し、更にはイエローコーションがなかった事から、戦略の幅が狭まり予選順位が大きくモノと言う争いとなった。最終盤にコースの一部で軽い降雨があったが、最後までドライコンディションが続いた。
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予選18番グリッドからスタートしたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、抜くに抜けない我慢のレースを強いられ、1ポジションアップの17位でチェッカーフラッグを受けた。
レースを振り返った佐藤琢磨は「タフなレースで、懸命に努力したにも関わらず、それが結果に反映されないレースとなってしまい残念です」と語った。
「実際、レースは大きな波乱もなくノーコーションの戦いでした。なんとかして戦略的にポジションを上げていこうとしましたが、残念ながら叶いませんでした。明日に向けて更なる作業が必要です」
「今日は本当に暑く、大量の汗をかいたので体重も大きく減りました。今夜はしっかりと休んで体力を回復させ、明日に備えたいと思います」
チャンピオンシップをリードするスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は佐藤琢磨と並ぶ17番手からスタート。序盤数周で一気に14番手にまでポジションを上げ、最終的に10位でフィニッシュした。
この結果、ランキング2位につけるニューガーデンとの差は縮まったものの、76ポイントという依然として大きな差で首位をキープした。佐藤琢磨もランキング4位を維持したが、ディクソンとの差は149ポイントに拡大した。
今回のミッドオハイオ戦は2日制のダブルヘッダーとして行われる。シーズン第11戦となるミッドオハイオでのレース2は現地9月13日(日)に行われる。日本ではGAORA SPORTSが同日26時より生放送する。視聴には「スカパー!」などとの契約が必要となる。
2020年インディカー第10戦ミッドオハイオ決勝順位結果
Pos. | Start | Driver | Gap |
---|---|---|---|
1 | 1 | ウィル・パワー Team Penske |
–.—- |
2 | 3 | ジョセフ・ニューガーデン Team Penske |
7.4523 |
3 | 6 | アレキサンダー・ロッシ Andretti |
8.9922 |
4 | 8 | グレアム・レイホール RLL Racing |
9.2323 |
5 | 2 | ライアン・ハンター=レイ Andretti |
13.2281 |
6 | 7 | フェリックス・ローゼンクビスト Chip Ganassi |
14.1171 |
7 | 5 | ジャック・ハーベイ Meyer Shank |
18.2198 |
8 | 9 | リーナス・ヴィーケイ Ed Carpenter |
19.2468 |
9 | 13 | コルトン・ハータ Andretti |
26.0264 |
10 | 17 | スコット・ディクソン Chip Ganassi |
32.7179 |
11 | 15 | パトリシオ・オワード McLaren SP |
33.6137 |
12 | 20 | アレックス・パロウ Dale Coyne |
34.4767 |
13 | 4 | コナー・デイリー Ed Carpenter |
39.3069 |
14 | 14 | サンティノ・フェルッチ Dale Coyne |
42.9962 |
15 | 21 | マーカス・エリクソン Chip Ganassi |
43.6952 |
16 | 12 | マックス・チルトン Carlin |
44.4717 |
17 | 18 | 佐藤琢磨 RLL Racing |
45.8415 |
18 | 10 | シモン・パジェノー Team Penske |
46.2387 |
19 | 16 | オリバー・アスキュー McLaren SP |
1:08.4106 |
20 | 19 | ザック・ビーチ Andretti |
1 lap |
21 | 22 | チャーリー・キンボール A.J. Foyt |
1 lap |
22 | 23 | ダルトン・ケレット A.J. Foyt |
1 lap |
23 | 11 | マルコ・アンドレッティ Andretti |
1 lap |