声を荒らげた19番手の角田裕毅「少しイライラ」8番手好発進も”2つの不運”重なり
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クルマにトラブルを抱えたことで走行時間を失い、修復が終わらぬまま、コース上が混雑する最終盤にソフトタイヤでのフライングラップを強いられたことで、角田裕毅(RBフォーミュラ1)は無線を通して思わず声を荒らげた。
7月19日(金)に行われたF1ハンガリーGPの一発目のセッションで8番手と好発進を決めた角田裕毅だが、続くFP2では自身に過失のない原因により走行僅か13周に留まり、挙げ句には全車がロングランに取り組む最終盤にソフトタイヤでの計測ラップを強いられ19番手に終わった。
角田裕毅が抱えた問題についてレーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは「フロントサスペンションのセットアップ」に関わるものだと説明し、「原因は突き止めたものの、直せるだけの時間がなかったため、ユーキは実質的に午後のFP2を走ることができなかった」と付け加えた。
アタックラップに際してレースエンジニアから「行け、行け」と激が飛ぶと角田裕毅は「わかってる、急かすなよ!」と声を荒らげた。
無線でのやりとりについて問われた角田裕毅は「コースに出ていくと、みんながロングランに取り組んでいて一度もクリーンラップが走れず、加えてクルマの問題も解決していなかったため、その両方が重なってしまい、ああいったことはあまり無線で口にすべきではないと思いますが、少し苛立ってしまいました」と説明した。
妥協を強いられ理想的な1日とはならなかったものの、ダニエル・リカルドはFP2で8番手をマーク。ハンガロリンクでのVCARB 01はポイント獲得に足る競争力を披露しており、角田裕毅はクルマに手応えを感じている。
「FP1は順調にスタートしましたし、全体的には良い一日になったと思います」と角田裕毅は語る。
「僕らのガレージ側ではFP2で、今後のために学ばなければならないことが幾つかありましたが、それでもチーム全体としては、今シーズンの最初の数レースで見せたような本当に良いパフォーマンスを発揮することができましたので、ポジティブだと思います」
パーメインは「クルマには速さと競争力があるように思う。明日はユーキもダニエルと同じポジションにいるはずだし、少し不満が残る一日ではあったものの、全体としては期待が持てる一日だった」と付け加えた。
2024年F1ハンガリーGPの初日FP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)をコンマ2秒差で退けた。3番手にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が続いた。
FP3は日本時間7月20日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。