ホーナー焦燥「何かがおかしい」モンツァ予選での”惨敗”に困惑、解決の道筋見えぬレッドブル
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セルジオ・ペレスが8番手、マックス・フェルスタッペンが7番手と、惨敗を喫した2024年8月31日(土)のF1イタリアGP予選を経てレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、原因が「全く理解できていない」と語り、「迅速」な解決が必要だと認めた。
シーズン開幕序盤のパフォーマンスは見る影もなく、モンツァの予選でレッドブルはマクラーレン、フェラーリ、メルセデスに大差で敗れた。トップ6はコンマ2秒と接近したが、レッドブルの2台はこの集団からコンマ5秒以上も引き離された。
今週末にレッドブルが直面している問題についてホーナーは、「(Q2では)中古タイヤで1分19秒6を記録したものの、(Q3では)新品を2セット使っても1分20秒0を切ることができなかった」と首を傾げ、「全く理解できていない」と認めた。
「マックスのクルマは兎に角、バランスが取れていない。彼のコメントからも分かるように、現時点では理解できていない根本的な問題が生じている」
「そのため当然ながら我々としては、その問題を突き止め、また、2セットの新品タイヤを使ったにもかかわらず中古タイヤのタイムに近づけなかった理由を理解しなければならない」
「マックスが訴えていたハンドリング特性の問題は依然として残っていたが、Q2はそれほど悪くなかった。だが、Q3では他のチームが全て新品タイヤでタイムを更新している状況で大きく遅れを取った。迅速に問題を理解しなければならない」
問題点を探るべくレッドブルは、前戦オランダGPで2台のクルマのフロアスペックを分けて実験的なプログラムに取り組んだものの、バランスは依然として安定せず、ホーナーは解決策がまだ見つかっていないと認めた。
「あらゆる面を検討しているところだ」とホーナーは語る。
「問題が是正されたかどうかを確認するために先週末は旧スペックを走らせたが、シーズン当初に抱えたのと同じハンドリングの特性と問題を抱えることとなった」
「チームとしては膨大なデータが得られたものの、理解するにはまだ多くが必要だ」
「クルマに何かおかしいところがあるのは明らかであって、その原因を解明しようと取り組んでいる。まずは問題を理解し、次にその対処方法を理解し、そして実行に移す。技術的な問題には技術的な解決策があるはずだ」
コンストラクターズ選手権争いにおけるマクラーレンに対するレッドブルのリードは30ポイントにまで縮まっている。
日曜のレースでランド・ノリスとオスカー・ピアストリがスタートポジションを守って1-2フィニッシュを飾った場合、マクラーレンは43ポイントを手にする。
「迅速に対処しなければならない」とホーナーは語る。
「ここ数戦でマクラーレンは大きな進歩を遂げており、我々は今やフェラーリやメルセデスにも後れを取っている」
「もちろん、重要なのは明日のレースだが、7番手と8番手からのスタートでは厳しい戦いになるだろう」
2024年F1イタリアGP予選ではランド・ノリスがポールポジションを獲得。2番手にオスカー・ピアストリが続き、マクラーレンがフロントロウを独占した。
決勝レースは日本時間9月1日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5,793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。