速くなった?ホンダのスペック3エンジンは期待通りの数値を示している、とレッドブル
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内燃エンジンとターボチャージャーに大幅改良が施されたホンダの最新型スペック3エンジンは、設計通りに機能して、期待通りのパフォーマンスを発揮しているのだろうか?
フランスGP初日セッションを終えたピエール・ガスリーは、信頼性と感触については高く評価したものの、「まだそれほど走行していないし、確たる事が言える段階ではない」として、性能面についての評価に関しては言及を避けていた。では、チーム首脳陣はどう捉えているのだろうか?
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は「全てOKだ」と語り、事前にダイナモ上で確認されていた水準のパワーが出ていることを確認した。ホンダの田辺豊治テクニカル・ディレクターは開幕前「テストベンチのデータでは、前のバージョンよりパワーアップしている事を確認済み」と語っていた。
「期待していた通りの数字が出てきている」とホーナー代表。土曜フリー走行を前に状況を説明した。「エンジンに関してはこれまでのところ、かなり安全に走らせている。午後の予選では燃料を軽くしてプッシュするから、そうすればもう少し状況を詳しく確認できるだろう」
ガスリーによると、今回のスペック3によって決勝でのパフォーマンスは向上する見込みとの事だが、1発の速さを競う予選に関しては違いはないという。予選専用モード、メルセデス風に言うところのパーティモードについてはどうなのだろうか? ホーナー代表は次のように答えた。
「我々は現在、予選でのエンジン性能を引き上げるために多くの努力を注ぎ込んでいる。次のステップのエンジンでは、この分野で更なる一歩を踏み出す事になるだろう」
ホンダの今季型エンジンRA619Hのスペック4は、カレンダー屈指の超高速サーキット、モンツァで開催される第14戦イタリアGPでの投入が予定されている。