遂に産声を轟かせたホンダF1渾身の2021年最終パワーユニット「RA621H」！アルファタウリが火入れ動画を公開
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スクーデリア・アルファタウリが2021年型F1マシン「AT02」に搭載されたホンダ製F1パワーユニットの最新版「RA621H」に初めて火を入れた。
2022年からのパワーユニット開発凍結が合意された事で、シニアチームのレッドブル共々、アルファタウリは来季以降もホンダパワーを使用する。
とは言えバッジとしては「レッドブル・エンジン」を掲げる事となり、その最新作にして最終形態である「RA621H」はホンダが公式にリリースする最後のV6ハイブリッドとなる。
ファエンツァのチームは16日(火)、音声だけを収録した「RA621H」のファイアアップ動画を公開。その洗練されたエキゾーストノートは否が応でも今季の活躍を期待させる。ヘッドホン着用を薦めたい。
泣いても笑ってもこれが最終シーズン。死力を尽くして打倒メルセデス、チャンピオンシップ制覇を掲げるホンダは、当初2022年の導入を予定していた最新エンジンを前倒しする。
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による休止期間、撤退発表に伴う混乱もあり、開発が予定通りに進まなかった部分があるとは言え、開発本拠HRD-Sakuraが送り出す集大成のパワーユニットは耐久性とパワーアップの両面の改善が図られる。
「RA621H」についてレッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「ホンダからは性能向上という点で非常にポジティブなデータを得ている」と述べ、開発が順調に進んでいる事を伺わせている。
今年デビューを迎える角田裕毅にとっては、「Honda」を背後に背負って戦う最初にして最後のF1シーズンであり、全日本スーパーフォーミュラ選手権時代を含めてホンダと共に歩み続けていたピエール・ガスリーにとっては、戦友を有終の美で送り出すべく臨む別れのシーズンとなる。
「RA621H」を搭載するスクーデリア・アルファタウリは、2021年シーズンのF1世界選手権に投入する新車「AT02」を2月19日(金)に世界初公開する。