ホンダF1「じゃ、最後、行ってきます」セナ以来30年ぶりの王座懸けて遂に最終決戦へ…仲間とライバル、全てのファンに感謝
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世界最高峰の自動車4輪レース、F1世界選手権制覇に向けて2015年に始まったホンダのF1への挑戦が、本日12月12日(日)日本時間22時よりヤス・マリーナ・サーキットで開催される今季最終アブダビGPで終わりを迎える。
1964年に日本の自動車メーカーとして初めてF1にワークス参戦したホンダは以降、ウィリアムズやロータス、ブラバム、マクラーレンへのエンジン供給と再度のフルワークス体制で臨んだ2006~08年を含め、これまでに4度に渡って参戦と撤退を繰り返してきた。
現時点で将来的な再参戦の可能性を除外するホンダにとって、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリと共に挑む第22戦は、初参戦から数えて57年に及ぶF1活動の最終章となる可能性がある。
そんな歴史的一戦に向けてホンダは、過去のライバルと全ての仲間達に感謝を告げる広告を12日付けの日本経済新聞に掲載した。それには以下のメッセージが綴られていた。
ありがとうフェラーリ
ありがとうロータス
ありがとうブラバム
ありがとうマクラーレン
ありがとうウィリアムズ
ありがとうルノー
ありがとうメルセデス
ありがとうトヨタ
初めてF1に挑戦した
1964年のあの日から今日までの、
すべてのライバルに感謝します。
すべての応援してくれた人、
すべてのドライバー、
厳しい戦いをともにくぐり抜けてきた、
レッドブル、アルファタウリ、
すべての仲間に感謝します。
じゃ、最後、行ってきます。
HONDA
撤退前に何としてもタイトルを…との強い想いと情熱、技術者としての意地が生み出した2021年仕様のホンダ製F1パワーユニット「RA621H」はV6ハイブリッド時代の絶対王者メルセデスを追い詰めた。
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはドライバーズチャンピオンシップでルイス・ハミルトンと同一ポイントに並び最終の地アブダビへと向かうと、11日(土)の予選で「完全に常軌を逸した走り」を披露し、タイトル争いのライバルを蹴散らして劇的なポールポジションを獲得した。
日曜のレースは、どちらが勝つにせよ、モータスポーツ文化がこの世に存在する限り、歴史的一戦として永久に語り継がれる事は疑いない。シーズンフィナーレを迎えるに際してドライバーズ選手権トップが同点で並ぶのは71年のF1の歴史の中で2度目。47年ぶりの事だ。
勝って優秀の美を飾り、歓喜の涙を流せるだろうか? ホンダは1991年のアイルトン・セナ以来となる30年ぶりのタイトルを懸けて決戦に臨む。
激戦必至の最終第22戦アブダビGPの決勝レースは、日本時間12月12日(日)22時にブラックアウトを迎える。ポールポジションはフェルスタッペン。同じく最前列2番グリッドには7度の王者、ハミルトンが並ぶ。
こちらこそ、本当にありがとう。HONDA。