報道の多さに驚くブレンドン・ハートレー「皆がトロ・ロッソとホンダに注目している」
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昨年のアメリカGPでF1デビューを果たし、今年初のフル参戦に挑むブレンドン・ハートレーは、トロロッソ・ホンダに関する報道の多さに驚いている。トロ・ロッソは2005年のチーム創設以来、優勝争いの本命とみなされる事もなく、レッドブルのジュニアチームとしてある種地味に活動を続けてきた。
提携が発表された昨年の9月15日以降、ホンダの母国日本はもとより、ハートレーの母国ニュージランド、チームの本拠地イタリア、レッドブルのホームであるオーストリア、オランダ、そしてシンガポール等、世界各国で関心が高まっていたが、シーズン前の公式バルセロナテストの結果がこれを更に押し上げた。
ホンダのワークス・チームとして初めて挑んだ先日のテストでは、チーム別総周回数で全体の3番手につける822周を走破し、チーム別最高速度で4番手という印象的なパフォーマンスを披露。昨年までのホンダのパートナー、マクラーレンが信頼性不足で苦しんだ事もあり、注目と関心はますます高まっている。
ホンダ製PUを積んだSTR13がテストで信頼性を発揮したことについての意見を求められたハートレーは、英メディアに対して次のように語った。
「あらゆる事が本当にいい感じなんだよ。たくさんの人達が僕らの事について記事を書いてるんだから面白いよね。僕はあまり報道を見ない様にしてるんだけど、多くのメディアがチームとしての僕ら、そしてホンダとのパートナーシップについて書いている。冬休みの間はそんな事が起こるなんて考えもしなかった」
「もちろん、僕はずっと前向きで楽観的だったよ。6週間前に最初の打ち合わせのためにファエンツァに行ったんだけど、皆がとてもポジティブだって事をひしひし感じたよ。控えめだけど楽観的って言うのかな。彼らはあまり多くを語らなかったけど、誰もがそこにある良い空気みたいなものを感じていたんだ」
チームの順調な仕上がりに手応えを得ているのはハートレーだけではない。相方のピエール・ガスリーはハートレーよりかは幾らか慎重な姿勢を見せてはいるものの、フランツ・トストやジェームス・キーらスクーデリア・トロロッソの首脳陣はもとより、全てのスタッフもこの機をチャンスだと考えている。
「僕を含めた全員がチャンスがある事を感じていて、とても上手くいってる。信頼性はテスト初日から素晴らしかった。毎日マシンを改善させている。僕らはトロ・ロッソが戦える位置にいると考えているし、ホンダのパフォーマンスも向上してる」
「優勝の可能性がある上位3チーム以外の残りのチームにとっては、(7位から10位までの)残されたポイントをかけての厳しいバトルになるだろうね。本当に激戦だと思う。メルボルンでの目標はポイント獲得だよ」