カレンダー復活なるか? ハノイ市、11月末のF1ベトナムGP開催目指す

ベトナムのハノイ市で行われたレッドブルのショーラン、2018年5月4日copyright Red Bull Content Pool

ハノイ市は、11月末のF1ベトナムGP開催を目指して準備を進めていく方針を明らかにした。市街地を利用して新たに建設されたハノイ・サーキットを舞台としたレースは、当初4月3日から5日まで開催される予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により無期限の延期が発表されている。

F1は6月上旬に改訂版カレンダーを発表しているが、これに含まれているのは欧州各国のグランプリのみで、フライ・アウェイ戦は含まれていない。F1のチェイス・ケアリーCEOはヨーロッパ域外のグランプリを含めた第2版の改定カレンダーを数週間以内に発表したいとしている。

ハノイ市のグエン・ドゥック・チュン ハノイ市人民委員会委員長は7月6日(月)、新型肺炎に関連するあらゆる課題を徹底的に評価した上で、11月末にレースを開催できるように組織委員会と交渉していくと述べた。

ウイルス流行の初期段階から中国との一部国境を閉鎖するなど、積極的なパンデミック対策を取ってきたベトナムは、5月16日の25人をピークに感染者が減り続けている。6月28日以降は陽性者が確認されておらず、スポーツイベントを含むほとんどの社会経済活動は通常通りに営まれている。

主催者のベトナムグランプリ・コーポレーションは7月5日のオーストリアGPの際に、50人以上のゲストを呼んで開幕を祝うイベントを催した。公開された写真には狭い閉鎖空間に人がひしめき合う様子が写されている。無論マスクは未着用だ。

今年初開催が予定されていたベトナムGPは向こう10年間に渡る開催契約を結んでおり、8年目には更に延長される可能性もある。

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